帰京の前に神戸で半日観光。行動予定はすべてKくんがアレンジメント。大阪からの出発にあたり、「どこで乗り換えてどこで降りて・・」と説明を受け、「ああ。そう。うん。」と一応頷くが、右から左。聞いちゃいねえ。だって私はただ黙って付いて行くだけなんだから。
神戸は仕事で一度だけ行ったことがあるが、実質的に初めてのようなものである。駅から北方向に緩やかな坂を登り、北野地区の異人館巡り。ベタな観光である。ここもやっぱり外国人だらけ。
ところでこの付近をロケ舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「風見鶏」が放送されたのは、はるか昔のこと。だというのに、未だにそれをセールスポイントにしているのはちょっといかがなものか。完全に色褪せた当時のポスターが、何とも物悲しい。
丘の上から市街を見渡す。見事な景観。ここが20年前に壊滅したなんて信じられない。神戸はここまで復興した。日本人には立ち直る力がある。東北も必ずや蘇るだろう。
ランチは「神戸牛」だとさ。マジか。最高級ブランドだぞ。
抜かりのないKくん、地元民が「本物」と認める評判のお店をセレクト。三ノ宮駅付近には「神戸牛」を看板にしたレストランが数えきれないほどあるが、ピンきりだそうで、しっかり選ばないと「期待はずれ」「がっかり」に陥るのだとか。
お店が開店した直後の午前11時半に店のドアを開けると・・・既に満席!やられた・・。評判のお店はやっぱり壁が立ちはだかる。
で、結局そこらへんのお店に入った。いちおう「ちゃんとした店」っぽい。「品評会最優秀賞」「チャンピオン牛一頭買い」などと堂々宣伝しているが、かえってそういうのこそ怪しかったりして(笑)。
メニューを開けると、目ん玉が飛び出る値段からリーズナブルまで揃っているが、我々は約4千円のエコノミーコースでよろしく。さてさて、お味の方は??
うーーむ・・・。普通である(笑)。
よくグルメリポーターが高級焼き肉を食しながら「口の中でとろける~!!」といったコメントを吐いているが、全然とろけん。噛み応え十分(笑)。もちろんそれなりには柔らかいが。
別に不味くはなかったので、「とりあえず神戸牛なる物、いただきやした」で満足することにする。
Kくんプロデュースのランチはこれで終わらない。次、明石焼き。たこ焼きの一種らしいが、タコの入ったふわふわ卵焼きを、だし汁に付けて食べるというもの。こんな食べ物があったのか。知らなかった。なかなか新鮮な味と食感で面白かった。
ランチは更に続く。次、そばめし。それにしても色々な物、よく見つけてくるのう・・。これも全然知らなかった。ご飯と焼きそばをソースで鉄板炒めしたB級グルメ。もうかなりお腹いっぱいだったが、ソース風味の鉄板焼きというのは、実に美味そうで食欲をそそる。実際おいしくて、バクバク食べてしまった。