クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2021/11/21 米沢

山形市内のホテルをチェックアウトし、帰宅がてら、米沢に立ち寄る。目的は米沢牛ランチである。
その前に、せっかくなので、城下町の名所を訪ねる。

駅から1.8キロくらい離れている上杉神社。バスを利用するのなら、一日乗り放題の切符がお得という情報をみつけた。
ところが、いざバス停に行ってみると、運行時間なんてせいぜい一時間に一本程度。観光客にとってどれだけ使い勝手が良く、お得なのか、全然よく分からない。

まずはその上杉神社へ。謙信公が祀られているという。

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上杉謙信
越後の戦国武将で、川中島で甲斐の武田信玄と激戦を繰り広げたことで有名だ。
謙信公自身は、ここ米沢とは何の縁もゆかりもない。にも関わらず祀られているのは、後継ぎの上杉景勝関ヶ原の戦いで敗れた後に厳封され、米沢に拠点を移し、以後、上杉家のゆかりの地になったから。

なんだかなあ。それでいいのかね。謙信さんはどう思っとるのだろうねえ。
普通に景勝公を祀ればいいじゃんと思うのだが。単にその名にあやかりたいだけなんじゃないの?
ま、野暮な話か。すみません。


神社から更に西に1.2キロ歩き、歴代の藩主が眠る上杉家廟所へ。
上杉謙信の遺骸も収められ、奉ってあるが、これもまた明治になってから移されたんだとさ。杉木に囲まれた敷地内はとても荘厳な雰囲気が漂っていて、なかなか良い。

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さて、ここまで来たはいいが、帰りが大問題である。
時間的にバスはアウトだし、タクシーなんか全然流れていないし。
仕方がないので、復路の約3キロを歩くことにした。運動してカロリーを消費させておけば、その分ランチも美味くなるというわけだ。

レストランは、事前にリサーチし、あらかじめ目星をつけていた。
40分も歩いてようやく辿り着いた目的のレストラン、行ってみたら・・・。
「本日は予約で満席です」
ガクッ・・・。

続いて、リサーチで「この店もいいなー」と思っていたところに行ったら・・・。
「大変混んでいるので、お食事を提供できる時間がまったく見通せません。1時間くらい待てます?」と言われ、再びあえなく断念。

そのお店のすぐ近くにあったレストランを訪ねても、やはり断られた。
ま・じ・か・・・。

恐るべし米沢牛
緊急事態宣言が明け、人々が観光に動き出した中、こうして米沢にやって来る連中は、俺らを含め、皆目的は一緒ってわけか。ましてや日曜日だしなあ。

こうなってくると、「もう、どうだっていい」気分がグングン沸いてくる。
そもそもオイラは、味を求めて彷徨ったり、並んだりするのが嫌い。そこまでしたいとまったく思わない。

弟くんに「もうやめる? 蕎麦でも食いに行こか?」と話を向ける。
しかし、簡単に諦めきれない我が弟。彼がわざわざ一日年休を取ってまで兄の誘いの旅行に付き合ったのは、温泉に加えて「米沢牛」に魅力を見出したからだ。高級ブランド牛から蕎麦に変更じゃあ、そりゃ簡単に納得できんわな。

結局、付近で「米沢牛」の看板が出ている店を手当り次第に当たることに。そこから更に2軒目でようやく席に通してもらった。そこは「しゃぶしゃぶ」がメインのお店だった。本当はステーキが食いたかったが、我が儘は言えない。予約しておけばよかったのだな、と後悔しても、あとの祭り。


山形二泊三日の旅。最後の最後にちょっとした落とし穴にはまってしまったが、まあ仕方がない。いいでしょう。これまで海外旅行で、シャレにならないハプニングを何度も経験している自分からすれば、こんなの全然大したことない。

この3日間、天気に恵まれた。山形地方はその前まで曇りがちだったし、月曜日以降の天気予報も雨・曇りマークが並んでいる。旅行のタイミングとしても、絶好だった。

弟くんは今日からまた仕事。私の休暇はもうちょっと続く。