二日目。
予約指定した正午の電車までの間、フィレンツェ観光を続ける。
そういえば以前ここを訪れた時、日差しが強く、5月だというのに恐ろしく暑かったことを思い出した。眺めを楽しむことを早々に諦め、広場に設置されているダヴィデ像の影に回って直射日光を避け、涼んだっけな。(Oくんよ、キミと一緒に行った時だぜ。覚えているかい?)
その後、同広場に近いサン・ミニアート・アルモンテ教会を訪ね、サンタ・マリア・ノヴェラ駅に戻った。出発までまだもう少し時間があったので、その駅の目の前にあるサンタ・マリア・ノヴェラ教会に入る。
サンタ・マリア・ノヴェラは、ルネサンス美術史に名を刻む重要な教会だ。教会というよりむしろ美術館と呼ぶにふさわしい名作の宝石箱。マザッチオ、フィリッポ・リッピ、ウッチェロ、ギルランダイオ、ジヨット・・・錚々たるマエストロの遺産を拝むことが出来る。
美食の街でさっそくランチに繰り出す。
何度も訪れているので美味しいお店をいくつか知っているが、この日はコムナーレ劇場の裏手にあるトラットリア「アンナ・マリア」へ。
劇場のそばということもあって、オペラに出演した多くの有名な音楽家たちがこの店を訪れており、店内の壁はそうしたアーティストの写真やサイン色紙で埋め尽くされている。
他のお客さんの迷惑になるので店内をうろついたり写真を撮ったりすることは控えたが、自分のテーブルから見渡して確認できただけでも、ムーティ、ティーレマン、グルベローヴァ、ハンプソン、ブルゾン、ガヴァネッリ、コロンバーラらのサイン入り写真が。うーむ、壮観だ。
もちろん料理のお味も絶品!・・・と言いたいところだったが、今回メニューからたまたま選んだ料理はそれほどでもなく、普通だった。これは残念。
昼食後、中心部の市庁舎内にある市立美術コレクションで芸術鑑賞。
同美術館の窓から見たマッジョーレ広場。
お約束どおり午後3時にホテルに戻って休憩。