クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2013/10/14 ウィーン

 ウィーンはまさに「深まりゆく秋」という感じだった。
 朝晩はグッと冷え込み、日中との寒暖の差が激しい。道行く多くの人たちがもうコートを羽織っている。ヨーロッパは日本のような残暑がなく、夏が終わるとあっという間に晩秋を迎えるのである。
 
 木々の葉が黄色に変わり始めた絶好のこの時期、天気が良ければウィーンの森をお散歩しようと企んでいた。行き先はハイリゲンシュタット。ベートーヴェンが散策し、創作のインスピレーションを得たと言われる「ベートーヴェンの小路」がある。
 行き方は簡単。トラムD線の終点が散策のスタート地点。市の中心部からD線に乗ってそのまま最後まで行ってもいいし、地下鉄U4でハイリゲンシュタット駅まで行き、そこでトラムに乗り換えれば、より早く着く。トラムを下車したら、付近をキョロキョロすれば標識が見つかるので、迷うことはない。
 
 午前9時半、ハイリゲンシュタット到着。散歩のお供はもちろんベートーヴェンのBGM。さっそく持参したiPodを取り出し、取り込んである曲の中からベートーヴェンを探したのだが・・・ない。ベートーヴェンの曲が入っていない。あれー?ベートーヴェン、入れてなかったっけ?
 iPodは普段コンサートやオペラの予習として利用することが多いのだが、ベートーヴェンの諸作品は今さら予習の必要もないくらい頭に入っているので、取り込んでなかったようなのだ。
 
 仕方がないので、BGMはブルックナーに変更(笑)。ブロムシュテットのブル5、良かったもんなあ。ただし、朝の爽やかな散歩の音楽にふさわしかったかどうかは甚だ疑問だが。
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 森の奥に向かって15分くらいゆっくり歩いていくと、「ベートーヴェン・ルーエ」と呼ばれている小さな休憩スペースがあって、そこにベートーヴェンの胸像が置いてある。
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 ここまでがお散歩の一区切り。その後、さらに奥に向かって歩いて行ってもいいし、方向を変えて公開されているベートーヴェンの家などを訪ね回ってもいい。時間と体力と気分次第だ。 
 
 
 私? とっとと引き返しました(笑)。
 
 
 再びトラムと地下鉄を乗り継ぎ、次にプラーター公園に向かった。
 この公園はウィーンを舞台にした映画「第三の男」にも出てくる観覧車が有名。入場料を取られない園内には、この観覧車のほかにも娯楽施設があって、ちょっとした遊園地になっている。良く言えば歴史を感じさせる風情があり、悪く言えば時代遅れの古臭さが漂っている。
 
え?? なに? いくらなんでも中年男一人で遊園地は寂しいだろって?
 
ああそうだよ。寂しいよ。うるせーやい。
 
 別に一人で観覧車やメリーゴーランドに乗るつもりで訪れたわけじゃないって。ちゃんと目的があったのさ。
 
 その目的とは園内にある「マダム・タッソー蝋人形館」。
 
 ご本家のロンドンだけでなく、今や世界の有名都市(もちろん東京も)に進出しているマダム・タッソーだが、単にブラッド・ピットプレスリーといった有名人のそっくり人形を見るだけだったら、何もウィーンじゃなくてもいい。ここウィーンならでは特別の人形があるので、わざわざ行ってみたというわけ。
 わかります? クラヲタの私が行くというのだから、つまり、そう、アレですよ。
 
 もはや肖像画でしか知りえないモーツァルトベートーヴェン。彼らはいったいどういう容姿をしていたのか。未来永劫にまでその名を残す天才作曲家たちは、現代にどのように蘇るのか。これは実に興味津々なのである。
 
 入場券を買って場内に入ると、まずはいきなりフランツ・ヨーゼフ1世皇帝のお妃エリザベートがお出迎えだ。
 これがもうね、卒倒してしまうほどの美人なのであった。オジサンは心臓がバクバク(笑)。世界◯大美人とかいって、クレオパトラだとか楊貴妃だとかが挙げられているが、アホ抜かせ、エリザベートでしょ!
 とにかくご覧あれ、神々しいほどの絶世の美しさを。
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 で、肝心の作曲家ということで、これがモーツァルト
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 なかなかカッコいい! やっぱりヤツはスーパースターだったんだな。
 
 なぜか綾小路きみまろ・・・。
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 あ、シューベルトさんでした(笑)