クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2017/4/17 トヨタ・マスター・プレーヤーズ

2017年4月17日   トヨタ・マスター・プレイヤーズ・ウィーン   東京オペラシティコンサートホール
金子三勇士(ピアノ)
ベートーヴェン  コリオラン序曲、ピアノ協奏曲第4番
モーツァルト  交響曲第35番ハフナー
 
 
どうやら今年はウィーン・フィルが来ないらしい。
アジアの戦略的拠点は、そろそろ日本じゃなくて中国に持って行かれそうな、そんな嫌な予感がする今日このごろ、ウィーン・フィルもどきである(失礼!)トヨタ・マスター・プレイヤーズに行ってみた。
 
プログラムに掲載されているメンバーリストを眺めてみる。
「ウィーン」と名乗っているとおり、コンサートマスター兼芸術監督のF・シュトイデを筆頭にウィーン・フィル錚々たるメンバーが名を連ね、そこにウィーン響やフォルクスオーパー管の奏者たちが脇を固める。ベルリン・フィルチューリッヒ歌劇場管の奏者もおり、なかなか壮観である。
 
そんな中、「ウィーン国立歌劇場‘舞台’管弦楽団」なるオケの奏者もチラホラ。
なんじゃい、その舞台管弦楽団っつうのは??
つ・ま・り、「人数が揃わん時はよろしくー」の臨時契約奏者、あるいはエキストラってことっすか?
うーーーむ・・・(笑)。
 
まあいい。
肝心の演奏は、やはり「さすが」の一言。上手い。
シュトイデ氏を中心に本当によくまとまっているし、奏法も整っている。音色はウィーン・フィルを十分に彷彿させ、指揮者不在をまったく感じさせない見事なアンサンブルだ。
ウィーン・フィルそのものではないが、やはり彼らが演奏するベートーヴェンモーツァルトは絶品。
何よりも素晴らしいのは、彼ら自身が演奏を楽しんでいること。これによって、音楽の楽しさ、喜びがストレートに聴き手に伝わってくるのである。
 
プログラムを聴き終え、なんとも言えぬ清涼感、幸福感に包まれて帰宅する。最高でした。
 
ところで、この鑑賞記をブログにアップする際、記事をどこの「書庫」に入れるかで、ふと悩んでしまった。
このオケさあ、日本のオケなの? 外来オケなの? どっち??
(いちおう『外来』扱いにしてみたけどさあ・・・いいのかそれで)