金子三勇士(ピアノ)
ベートーヴェン コリオラン序曲、ピアノ協奏曲第4番
どうやら今年はウィーン・フィルが来ないらしい。
プログラムに掲載されているメンバーリストを眺めてみる。
「ウィーン」と名乗っているとおり、コンサートマスター兼芸術監督のF・シュトイデを筆頭にウィーン・フィルの錚々たるメンバーが名を連ね、そこにウィーン響やフォルクスオーパー管の奏者たちが脇を固める。ベルリン・フィルやチューリッヒ歌劇場管の奏者もおり、なかなか壮観である。
なんじゃい、その舞台管弦楽団っつうのは??
つ・ま・り、「人数が揃わん時はよろしくー」の臨時契約奏者、あるいはエキストラってことっすか?
うーーーむ・・・(笑)。
まあいい。
肝心の演奏は、やはり「さすが」の一言。上手い。
シュトイデ氏を中心に本当によくまとまっているし、奏法も整っている。音色はウィーン・フィルを十分に彷彿させ、指揮者不在をまったく感じさせない見事なアンサンブルだ。
何よりも素晴らしいのは、彼ら自身が演奏を楽しんでいること。これによって、音楽の楽しさ、喜びがストレートに聴き手に伝わってくるのである。
プログラムを聴き終え、なんとも言えぬ清涼感、幸福感に包まれて帰宅する。最高でした。
ところで、この鑑賞記をブログにアップする際、記事をどこの「書庫」に入れるかで、ふと悩んでしまった。
このオケさあ、日本のオケなの? 外来オケなの? どっち??
(いちおう『外来』扱いにしてみたけどさあ・・・いいのかそれで)