クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2009/11/6 ルーヴル宮音楽隊

2009年11月6日 ルーヴル宮音楽隊  東京オペラシティホール
指揮  マルク・ミンコフスキ
ハイドン  交響曲第101番「時計」、交響曲第103番「太鼓連打」、交響曲第104番「ロンドン」


 私はこれまで海外でたくさんの公演を観てきたが、決して忘れられない素晴らしい公演として間違いなく十指に入っているのが、2003年12月、パリ・シャトレ座のオッフェンバック「美しきエレーヌ」である。ミンコ&ルーヴル宮の演奏だ。この作品は映像になっているので、ご覧になった方もいるかもしれない。最高、絶品、国宝級のナイスだ。

 今回の来日公演のハイドンもそうだが、編成はバロック楽器による古典スタイルだが、その解釈と演奏は非常にクリエイティブでモダンである。これはひとえに指揮者ミンコフスキの革新さとアグレッシブなオーケストラコントロールにある。

リズムを刻む手さばきの早さ、弧を描く手の動きの大きさ-その全てが明晰で有機的である。駆け抜けるかのような速いテンポは爽快感を与えてくれる。

 ということで、さぞやリハーサルではメリハリをつけながらてきぱきと音楽作りをしているのかと思いきや、パリ・オペラ座所属の大島莉紗さんからの報告によると、「ニコニコとやさしいが、リハーサルの際にはその性格が災いし、いちいち音楽を止めて手を合わせ小声でお願いするので、少しのことを直すのでもとても時間がかかってしまい、色々なところから文句が聞こえてくる。-(ブログより)」だそうだ(笑)。

 実に面白いっすね。