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ユーロはいよいよ佳境

サッカー欧州選手権ユーロ2024は、ついにベスト4が出揃った。準決勝の対戦カードはスペイン対フランス、そしてイングランド対オランダ。

いずれも強豪国。名前だけを見れば結局は順当、「やっぱりな」という感じ。
だが、各試合の内容は前評判どおりの横綱相撲で勝ち抜けをしたわけではなく、激闘の末にようやくセミ・ファイナルに辿り着いた。イングランドとフランスは、優勝候補予想を裏切るかのような苦戦が続き、紙一重の差だった。
逆に言うと、スイス、トルコ、オーストリアなどといった伏兵が旋風を巻き起こし、大会を盛り上げた。
そうしたおかげでグループラウンドからどの試合も見どころ満載。強豪絡みでなくても面白く、極上のエンタテインメントが連日続いた。いやー、ユーロはやっぱり最高だ。


個人的に注目していたドイツとポルトガルはベスト8で敗退。
ポルトガルは、なんだかなあ・・完全にクリスティアーノ・ロナウドと心中しちゃったなあ。それが正しかったのだろうか・・。
ヴィティーニャ、ラファエル・レオンといった選手が躍動していただけに、もったいなかった。

ドイツも、敗退してしまったが、ナーゲルスマン監督は良いチームを作り、立て直してきた。
ドイツというのは、大抵バイエルン・ミュンヘンの選手たちを核に据えながら、ガチガチの固いチームを編成してくるのが常道なのに、今回は奇跡のレヴァークーゼンからアンドリッヒ、ター、ヴィルツといった選手を積極登用し、勢いを作った。そこに若き天才ムシアラが自由に動き回っていて、魅力的なチームだった。
準々決勝でスペインとぶつかってしまったのは、惜しいとしか言いようがない。開催国が勝ち進んでいくと大会そのものが盛り上がるので、そういう意味でも残念。


さて、ここから先だが、まあはっきり言って、4チームのどこが勝ってもいい。当該国民じゃないんだし、どこが勝っても同じ。従って、優勝予想もしない。とにかく残り3試合、激しくて、アッと驚くようなグッドゲームをお願いします。

最後に、今大会では、テュラムシュマイケルキエーザ、ハジといった、往年の名選手のお子さんたちが出場して、年月の経過を感じてしまった。俺も年取るわけだ。