クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ワールドカップが始まった

開幕してからまだ3日しか経っていないが、早くもスペイン、ポルトガル、フランス、アルゼンチン、クロアチアといった強豪が次から次へと登場してくるのを見ると、「あー、ワールドカップだ」と実感する。
自分が駅のホームに佇んでいると、そのホームに豪華な特急列車が間断なく入ってくる、みたいな感じだ。ぼやぼやしていると乗り遅れてしまうが、乗り遅れても、また次の特急列車がやって来る。今日の夜中には、ドイツとブラジルという最先端の新幹線が顔見世だ。いやあ、すごい。
 
グループリーグ屈指のカード、スペイン対ポルトガルの試合は、悶絶級の好試合だった。
まだ始まったばかりなのに、もう断言したい衝動に駆られる。「今大会ナンバーワンの試合!」と。
隣国ダービー、イベリア・クラシコ。ガチの勝負、プライド対プライド。
そして、世界最高選手が世界最高であることをまざまざと見せつけ、証明した三連発ゴール。彼は今大会で、ペレやマラドーナといった伝説の仲間入りになるのだろうか。
 
ビデオ・アシスタント・レフリーやゴールライン・テクノロジーといった最新技術の導入も、実に興味深い。
試合の流れを止めてしまうとか、主審の権限が低下するとか、ミスジャッジも含めてのサッカーなのだとか、色々言われるが、そこで何が起こったのかを直ちに検証し、審判だけでなく視聴者にも視覚化された決定的証拠を提供するのは、良いことだと思う。これはもはや時代の趨勢だ。
 
まったく期待されていない日本代表・・・。
これだけ話題にならず、関心が低く、シラけた雰囲気の大会は、ワールドカップ初参加以来、見当たらない。お気の毒様。
 
私の場合、日本代表の試合は、別に特別なものでも何でもない。
そりゃもちろん観るよ。でもね。
ワールドカップに限らずオリンピックでもそうだが、全国津々浦々「頑張れニッポン!」で応援して、勝ってもらって、盛り上がりに参加したい、自分自身が気持ちよくなりたい、という楽しみ方に、私はいつも背を向けている。
 
楽しみ方は人それぞれ、自由。
それに、一生懸命応援しながら試合を観るというのは、素敵なことだし、きっと楽しい。
だが、以前にも記事に書いた記憶があるが、「頑張れニッポン!」の中には、「競技そのものを楽しむ」という姿勢がまったく含まれていない。私はそのことが嫌なのだ。
「勝つ」という結果を欲し、その結果にだけに酔いしれる。試合の中身なんてはっきりいってどうでもいい。
 
メジャーリーグがまさにそうだろう。
日本人選手の動向がすべて。別にヤンキースやエンジェルスが勝とうが負けようがどうでもいい、まったく知ったこっちゃないのだ。
 
野球ってなんだ?チーム対チームで勝ち負けを競うゲームなんじゃないのか?
 
いずれにしても、そういうのは、他人はどうあれ、私の楽しみ方ではない。だから背を向ける。
 
ゲームを楽しもう。最高のプレーを見よう。
ワールドカップとは、そういう大会だ。