クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2019/12/7 ベルリン

ところで、ホテル「バイエリッシャー・ホーフ」の朝食代(オプション)、いくらすると思う?
42ユーロでっせ。 約5千円! 高っ!
ディナーかっつうの。 日本の居酒屋なら、この値段でコース料理に飲み放題が付くで。
「たまには贅沢を」、「やろうと思えば、オレだって貴族になれるんだ」とかいって泊まっちゃったけどさ、染み付いた貧乏根性はそんな簡単には抜けないんだな、これが。

ということで、パス。
チェックアウトし、駅でパンとコーヒーを買った。約8ユーロ。うーんエコノミー。
特急ICEで、ミュンヘンからベルリンまで約4時間半。正午頃に到着した。
さっそくホテルに行くと、「チェックインは午後2時からです。荷物は預かりますから。」と、すかさず言われる。
あー束の間の夢が終わったんだなー、と実感。ようやくいつもの自分の旅行に戻りました(笑)。

この日、観光として訪れたのは、フリードリッヒ・シュトラッセ駅の目の前にある「トレーネンパラスト」という施設。日本語に訳すと、「涙の宮殿」。

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負の歴史遺産である「ベルリンの壁」。これによって市は東西に分断され、市民は自由な往来が出来なくなった。
それでも、例えば仕事の関係など、特別な事由がある場合は、厳しい通行許可を得られれば、壁の向こう側に行くことが出来た。その通行許可コントロール施設が、ここフリードリッヒ・シュトラッセ駅に設置されていたのだ。

まるで入国に厳格などこかの国のパスポートコントロール、あるいは税関検査のような施設の当時の残存を、見学することが出来る。
施設内にはその頃の写真、それからモニターで流れる映像も見ることが出来て、理不尽かつ無慈悲な分断の悲劇を改めて知ることが出来る。

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ドイツでは、こうした過ちの歴史を学ぶ施設の入場見学は、無料の所が多い。(例外もある)
多くの人に見てもらい、知ってもらい、二度と繰り返さない教訓の場にしようとしているのだ。その方針は、とても素晴らしい。