クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/3/18 ポツダム2

ポツダム二日目。天気、曇り。ときおり霧雨。昨日は暖かったが、やはりお天道様が隠れると、途端に寒い。
失敗したよなあ。昨日あれだけ天気が良かったのに振込手続なんかやっちゃって。その分、観光の時間を削ってしまった。ああいうことは、こうした日にやるべきなんだよなあ。
 
などと後悔しても後の祭り・・。
 
この日の観光のメインは、第二次世界大戦後の処理のために3つの超大国首脳が集ったポツダム会談の開催場所、ツェツィーリエンホフ宮殿。サンスーシ公園とはまた離れたところにあるので、ベルリンからのショートトリップだと、なかなか足が向かない。今回はある意味、ここを訪れるためにポツダムに宿を取ったと言ってもいいかもしれない。
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ここは本当に訪れるべき所だと思う。ここで「その後の世界」が決まったのである。まさに歴史を動かした場所。日本も決して無縁ではない。なぜなら、会談が行われた時点で、太平洋戦争はまだ終わっていなかったから。日本に無条件降伏の宣言を突き付けることが決まっただけでなく、北方領土が奪われるきっかけとなったソ連参戦も、この会談でのマル秘合意事項だったに違いないのだ。
 
ここでも見学はガイドツアーだが、私が訪れた時、なんと観光客は他に誰もいなかった。私だけ。たった一人のガイドツアー。マジか・・。
しかし、何の問題もなかった。日本語にも対応しているオーディオガイド機を渡され、一つ一つ部屋を案内されると、あとはそのオーディオガイドを勝手に聞くだけ。担当者は何も説明しない。楽チン。だけど味気ない。
 
トルーマンチャーチルスターリンが膝を詰めて話し合った議場の中に入った時は、さすがに鳥肌が立った。
「ここか・・・。」
なんだか部屋全体に張り詰めた空気が漂っているように感じられた。
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宮殿を後にし、ポツダム旧市街を散策。メインストリートの近くに、旧東ドイツ政治犯が収監されていたという牢獄を見学できる施設があり、そこを訪れた。
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今回の旅行、観光に関しては「どこに行こうか、何を観ようか」事前にまったく考えてこなかったが、ここへきてどうやら一つのテーマが見えてきた。
「歴史を直視せよ。」
つまり、そういうことだ。
午後にはポツダムを離れたが、ベルリン市内の観光でもこのことをポイントに掲げながら、巡ってみることにしよう。よし決めた。