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2010/7/11 東響

2010年7月11日  東京交響楽団定期演奏会  サントリーホール
指揮  ユベール・スダーン
澤畑恵美(ソプラノ)、小川明子(アルト)、高橋淳(テノール)、久保和範(バス)
合唱 東響コーラス
ブルックナー  交響曲第9番(ノヴァーク版)、テ・デウム
 

 遺言に基づき、未完の9番にテ・デウムを付けての通し演奏(休憩無し)は、試みとしては興味深い。むしろ、この組み合わせのパターンにあまりお目にかかれないのが逆に不思議なくらいだ。
 だが、やっぱり9番とテ・デウムは別物、異なる物。無理やりくっつける必要はなかったのかな、という気がした。普通に休憩を入れて、前半9番、後半テ・デウムで良かったのではないだろうか。
 
 演奏に関しては、文句無し。特に、圧倒的な迫力で聴衆を唸らせた東響コーラスに大拍手。いや、ほんとブッたまげました。基本的にアマチュアなはずだが、相当のトレーニングを積んでいるのだろう。
 指揮のスダーンは、きらびやかさを排し、ストイックなブルックナーを造り上げていた。
 それにしても、スダーンと東響のコンビは最高。次回はこのコンビについてちょっと書いてみようと思う。