クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2009/4/13 読響

2009年4月13日 読売日本交響楽団 名曲シリーズ サントリーホール
指揮 シルヴァン・カンブルラン
モーツァルト 劇場支配人序曲
ベートーヴェン 交響曲第4番、第5番


 読響はカンブルランなんていう隠れた名指揮者をよくもまあ見つけてきたものだ。
 名誉指揮者のザンデルリンク、マズア、ロジェヴェンから最近のアルブレヒト、スクロヴァまで、どちらかというと「多くの日本のクラシックファンに馴染みのあるビッグネーム」を招聘してきた中で、「知る人ぞ知る実力派」カンブルランを選ぶとは!しかも非常にわずかな共演回数で常任指揮者を打診する読響も読響。受諾したカンブルランもまたしかり。

 パリに出掛けてオペラ座のラインナップを眺めると、カンブルランの名前を容易に見つけることが出来る。
 私も2004年11月に「カーチャ・カバノヴァ」、翌2005年12月に「3つのオレンジへの恋」で彼の指揮の公演を体験した。日本のファンには昨年のパリオペラ座初来日公演で「アリアーヌと青ひげ」を振ったことで名前を記憶している人は多いだろう。
 このようにパリオペラ座で彼が重要な位置を占めていることは一目瞭然である。オペラ指揮者と言っても過言ではないのではないか?

 かく言う私も何を隠そうピットでしか見たことがなく、コンサートはこの日が初めて。まずはお手並み拝見だ。

 指揮ぶりを見ると、音楽をきちんと作ろうとしていることがよく分かった。楽譜に書いてあることを几帳面にタクトで表現しようとしている。

 きっとこの人A型じゃないですかねぇ??

 人間を血液型でたった4種類に分類してしまうのはあまり良くないかもしれないが、「カンブルランどうだった?」との質問に「A型タイプの演奏だった」という答えで、聴いていない人も何となく「ははん、なるほど」と想像できるのではないだろうか?

 オペラ好きのわたくしとしては、是非今後、読響でオペラのコンサート形式上演をお願いしたいところです。ベルリオーズとかプーランクとかオネゲルとか、是非是非よろしく!!