クラシック、オペラの粋を極める!

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2019/3/19 デンマーク国立響

2019年3月19日   デンマーク国立交響楽団   サントリーホール
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
ソレンセン  イヴニング・ランド
ブルッフ  ヴァイオリン協奏曲第1番
 
 
初めて聴くデンマーク国立交響楽団デンマーク放送局に属するオーケストラということで、ウィキによると、デンマーク放送交響楽団という名称も併せ持っているらしく、少々ややこしい。比較的若いオーケストラなのかと思ったが、1925年創立という立派な伝統を誇る。単に自分の知見が浅いだけだった。今回タクトを振るルイージは、2016年シーズンから主席指揮者だそうだ。
 
まあなんつうか、その、せっかくデンマークからやって来るんだったらさ、「ニールセンやれよ」「『不滅』やれよ」ってなもんだ。
だけど、それって「ロシアのオケなんだからチャイコやれよ」と一緒なのかも。単なる予定調和。ワンコに向かって「ほら、お手やってみ?」みたいなもんか(笑)。
もし、彼らが自分たちのオケの実力を存分に発揮できるようなプログラムを用意したというのなら、我々はそれを歓迎し、拝聴するべきだ。きっとベト7はそういう曲なのだろう。好意的に解釈してあげよう。
 
その代りかもしれんが、一曲目にデンマークの現代作曲家の作品が演奏されたが、正直言って私にはまったく不要(笑)。(決して不協和音ばっかの気色悪い現代音楽ではなかったが)
 
さて、デンマーク国立響、音色は輝かしく、躍動感があり、タクトへの順応性、即応性に優れた、有能なオーケストラであった。好感度グー。
ルイージは作品に込められている魅力を発掘する能力に長けた指揮者で、そのルイージが次々と仕掛けを放つが、オーケストラがそれを余すところなく打ち返すので、非常に爽快。思わずニンマリ。コンチェルトを含め、心から楽しいと思えた好演のコンサート。