クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2022/7/22 読響

2022年7月22日   読売日本交響楽団   サントリーホール
指揮  アレホ・ペレス
諏訪内晶子(ヴァイオリン)、エフゲニ・ホジャノフ(ピアノ)
エトヴェシュ  セイレーンの歌
メンデルスゾーン  ヴァイオリンとピアノのための協奏曲
ショスタコーヴィチ  交響曲第12番 1917年


欧州などの劇場演目ラインナップをザッピングすると、チラホラと名前を見かけるアレホ・ペレス。現フランダース歌劇場の音楽監督で、日本では2018年に二期会が主催したウェーバー「魔弾の射手」を指揮した。来年、新国立劇場の「タンホイザー」を振る予定にもなっている。
また、彼が振ったローマ歌劇場プロコフィエフ「炎の天使」ライブ収録映像ディスクは市販されており、私も持っている。

以上のような経歴からすれば完全にオペラ指揮者っぽいペレス。そんな彼が読響を振るというので、大好きなショスタコもプログラムに入っていることだし、さっそくコンサートホールに駆け付けた。
読響とは上記の二期会「魔弾の射手」で手を合わせている。おそらくその時の感触が良かったので、オケ側からお呼びが掛かったのだろう。

改めてその指揮ぶりに注目すると、音を引き出すにあたり、予めきちんと頭の中に作り上げたい音のイメージと完成図が出来ている感じがする。このため、タクトが明確であるし、聴いている側にとっても音楽がとても分かりやすい。
また、いかにもラテン人らしい熱いパッションも垣間見せる。「ファビオ・ルイージ」タイプとみた。
「誰々みたい」といった評価は、本人からすれば好まれないかもしれないけど(笑)。


メンデルスゾーンのコンチェルトにおいても指揮者の音作りは揺るぎなかったが、どういうわけか、そこにヴァイオリンのあの方の演奏がハマってこない。なんだか一人「あっちの方を向いている」みたいな。
ソリストだからそれでいいのだろか。
合わせるべきは指揮者の方、ということなのだろうか。
まあ確かにそう言われればそうかもしれないが。

気のせいか、私が知ってる諏訪内さんの音じゃない感じもした。
楽器が変わったからだろうか。
楽器の違いを聴き分けられるほど、私の耳は肥えていないはずだが。

ところで、なんでストラディバリウスの名器じゃなくてグァルネリ・デル・ジェスになっちゃったの?
最初から有期限の貸与だったのかな。