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2019/1/13 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

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2019年1月13日   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団   ゲヴァントハウス
メンデルスゾーン  交響曲第4番 イタリア
 
 
日曜日午前11時開演のコンサート。
本公演をオーケストラのHPで見つけ、チケットを購入しようとしたら、かなり時期が早かったにもかかわらず残席が「1」という状況だった。絶句しつつ、慌ててゲットし、胸をなでおろした。
その時、最後の1枚を入手できたことの喜びと同時に、「こういう地味なプログラムでもあっという間に完売するなんて、恐るべしゲヴァントハウス管!」と思ったものだが、しかしなんのことはない、その後暫くしたら続々と残席が追加販売されていった。結局チケット入手は楽勝だったのだ。
何なんだよまったく、ゲヴァントハウス管!(笑)
 
でも最終的に当日はぎっしり満員御礼の公演。
 
ホール内には、歴代のカペルマイスターの肖像写真パネルが飾られていた。
フルトヴェングラーワルターアーベントロートコンヴィチュニー、マズア、ブロムシュテット・・居並ぶ指揮者たちの豪華な顔ぶれ。ため息が出る。さすが世界最古の民間自主経営オーケストラ。
 
そうした伝説の巨匠の系譜を引き継いだのが、現カペルマイスター、A・ネルソンス。彼の指揮は、ユニークだ。
ボストン響とのコンビでもそうだが、オーケストラの音色を非常に大事にしようとする姿勢が鮮明である。
特に、豊かで厚みのある弦楽器の響きが美しい。それを指揮者が一生懸命に引き出している。
タクトを見る限りでは、大きな弧を描き、各パートにキュー出しをし、流れを作ったら、音色やニュアンスそのものはオーケストラに委ねているような印象だ。
実際には、リハでどのような作業をしているのかは分からないが、ディティールにはあまりこだわっていないように見受ける。でも、引き出し方が上手だから、音楽全体が大きく、成熟して、芳醇なのだ。
 
指揮者の表情は実に楽しそう。また、演奏しているオケ奏者も楽しそう。(ここの名物コンマスの弾き方は最高!)
そして、聴いている私達も楽しい。
 
これこそが280年続いている市民オーケストラのあるべき姿であり、伝統と文化が根付いている証。ライプツィヒ市民は幸せだろうな。羨ましい。