クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

バレエについて

冬休みだというのに、ゴールデンウィークのスケジュールを眺めている。(まったく、休みのことしか考えてねえ。)
超大型連休。通常なら海外旅行の絶好のチャンスだが、私は国内残留を決めた。行くつもり満々で色々調べたのだが、飛行機代がべらぼうに高い割に、自分にとって魅力的と思える公演があまり見つからなかったからだ。
まあ仕方がない。無理して行く必要もない。また次の機会を窺うこととしよう。
 
それではと、その期間中に国内の公演で何かやってないかと調べてみたが、こちらもそれほどの目玉公演は見つからない。二期会のコンチェルタンテ「エロディアード」はすごく楽しみだが、それくらいだ。(ラ・フォル・ジュルネにはあまり期待していない。)
 
そんな中で、新国立劇場でのバレエ公演がふと目に留まった。
プロコフィエフ作曲の「シンデレラ」だ。
 
さて、ここで今回のテーマ問題となるわけだが、オペラと同様に舞台芸術の極みであるバレエ、実はワタクシほとんど興味が無い。
 
クラシック音楽やオペラを愛好する方々に是非とも聞きたいのだが、バレエってお好きですか??
バレエ音楽じゃないよ。バレエそのものね。)
推測だが、「クラシックも、バレエも、両方とも好き」という人、もちろんいるだろうが、どちらかといえば少数派ではなかろうか。
自分がそうだからといって、勝手に決めつけるのはやや乱暴かもしれないが。
 
なぜ自分がバレエに興味がなく、「両方とも好き」派は少数だと勝手に思ってしまうのか。
それは「バレエは音楽ではない」からだ。
「音楽が好き」→「バレエは音楽ではない」→「バレエには興味がない」という図式。非常に単純。
 
バレエとは何か。バレエはどういうジャンルに入るのか。
「舞踊」、「ダンス」であろう。
「音楽」ではない。
音楽は使われる。が、あくまでも単なる伴奏にすぎない。
同じ舞台芸術であるオペラの場合、舞台に登場する出演者は歌手で、歌手というのは音楽家だ。
翻ってバレエの出演者は、間違っても音楽家ではない。
つまり、そういうこと。
 
私はこれまでにバレエ公演をだいたい5,6回くらい鑑賞している。外来公演もあるし、海外で鑑賞したこともある。
しかし、残念ながら大きな感動を覚えた記憶がほとんどない。
 
じゃあ、何で新国立劇場のシンデレラ公演が目に留まったかといえば、それは純粋に伴奏として演奏されるプロコフィエフの音楽に惹かれるからである。
 
「そんなに堅苦しく考えずに、舞台を気楽に愉しめばいいじゃん!?」とおっしゃられるのなら、それはそのとおりで、ごもっとも。
 
バレエは音楽ではない。が、立派な芸術であることに異論を挟むつもりはない。
しかも、人間が表現しうる極限なまでの美とエレガンシーを追求したパフォーマンスだ。
もし、伴奏の音楽に惹かれて公演に行った結果、バレエの美しさに開眼して、関心をもつようになったら、それはそれで大いに結構。むしろ新たな芸術鑑賞の面白さが発掘され、嬉しいかもしれない。
 
だけどさ、いかんせんこれまでそういうことになったことが無いんでね。望み薄ではある。
 
チケットを取って改めて気がついたが、バレエはオペラに比べて格段に安い。いいよなー。
 
ということで、新国立劇場のシンデレラ、プロコフィエフの音楽、超楽しみー(笑)