クラシック、オペラの粋を極める!

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東京フィル 公開リハーサル

2018年11月12日   東京フィルハーモニー交響楽団  公開リハーサル(定期会員向け)
東京オペラシティコンサートホール
指揮  アンドレア・バッティストーニ
ロッシーニ   アルジェのイタリア女序曲、チェネレントラ序曲、セヴィリアの理髪師序曲
 
 
午後3時から始まった公開リハーサルは、本日午後7時開演の定期演奏会のゲネラルプローベ。
定期会員や賛助会員、スポンサー等への特典で、無料招待。ただし、事前申込みが必要。せっかくの機会なので、本日、仕事を休んで行ってきた。
 
我々一般聴衆は、通常本番だけを聴くわけだが、そこまでの過程を見ることはない。本番に向けて音楽がどのように作られていくのかというのは、興味津々だ。
指揮者がどのようにオーケストラを導くのか。何を語るのか。
それによってオーケストラはどのように変化していくのか。
これらは、いわば神秘の部分でもある。
 
ドキュメンタリー番組や特典映像などで、こうしたリハーサル場面を紹介してくれることがある。
また、私自身もかつてアマチュア・オーケストラに在籍し、プロの指揮者の指導を仰いだこともある。
なので、まあなんとなくこんな事が行われているのだろうという想像は付く。
 
具体的には、やはり指揮者それぞれのやり方というのがあって、そこに特徴が見られる。
 
「大きく」「強く」「クレッシェンド」「ピアニッシモで」などと、シンプルかつ端的に指示を飛ばす指揮者がいる。
かと思うと、比喩を用い、漠然としたイメージを伝えて、ニュアンスを整えようとする指揮者もいる。
自ら歌って示し、「このように表現してほしい」と訴える指揮者もいる。
演奏を頻繁に止めて説明に時間を割く人もいれば、あまり説明をせずに、タクトで語って基本的に演奏を通すやり方の人もいる。
 
そういうやり方一つ一つが、指揮者の個性であり、技術なのだと思う。
 
さて、この日のバッティさんであるが、短い序曲をさらっと通した後、気になった部分だけをおさらいし、ハイ次の曲、という感じだった。
あっさりしていたが、そもそもゲネプロってそういうものなのだろうと思う。本番の直前にオケ奏者を鍛えて疲れさせてはいけない。そんなことをしても、本番で良い演奏にならないことを一番知っているのは、指揮者であるに違いない。
 
あと、イタリア人なので、コテコテのイタリア語で流暢にまくしたてるイメージを持っていたが、全部英語でやっていて、まあこれは考えてみたら当たり前なんだけど、ちょっとびっくりした(笑)。
 
もう一つ。
この日集まったお客さんは200から300人くらいだと思うが、客席が埋まらない空席だらけのオペラシティホールの音響の良いこと!!残響が長い!
人がたくさん入ると、衣類などに音が吸収されちゃうんだろうな。これも面白い発見だった。