クラシック、オペラの粋を極める!

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威風堂々

ロンドンの夏の風物詩、BBCプロムスの最終日を飾るとっておきの作品、エルガーの威風堂々。
全部で6曲あるらしいが、一番有名なのは第1番。誰でも知ってる名曲だ。イギリスでは第二国歌的な扱いになっていると言われる。
 
この威風堂々、タイトルを英語で表記すると、「Pomp and Circumstance
私はこの曲も大学オーケストラで弾いたことがあるのだが、楽譜に書かれていた表記の曲名を見て不思議に思っていた。
なぜ「威風堂々と訳されるのか」と。
 
ポンプは、あれでしょ、あの井戸で水を汲む機械でしょ。
サーカムスタンスは、受験の時に必死に暗記した英単語の一つで、意味は確か「状況」とか「環境」だった。
 
ポンプ・アンド・サーカムスタンス。「ポンプと状況??」「ポンプと環境??」
訳わからん・・・。
要するに、これは「環境にやさしい水汲み機」ということなのか!?
いわゆる「エコ」ってやつ!? 
それがなんで威風堂々??
 
そもそも「環境にやさしい水汲み機」がなんで偉大な作曲家の作品になるねん!?
エルガーが生きていた当時の流行り物だったのか??
訳わからん・・・。
 
実は、水汲み機のポンプ、英語では「Pump」なんだって。(元々オランダ語で「Pomp」だったらしいが、英語では「Pump」になったらしい。)
それでは英語の「Pomp」はどういう意味かというと、「壮麗」ということなのだそうだ。
で、「Circumstance」は「儀式」あるいは「格式張った」という意味があるらしい。
 
なので、「威風堂々」。
そうだったのかぁ!
 
・・という事実を知ったのは、実はそんなに昔のことではない。かなり長い期間、私は「度の外れた、当てずっぽう意訳」だと思っていた(笑)。
 
えー、私もいつかはロンドンに行って、BBCプロミスで、観客と一緒に立ち上がって、オーケストラに合わせてこの曲を歌いたいものですなあー。
(と、無理やり話題を終結させる。)