クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ワールドカップもいよいよ佳境

7月に入って、コンサート、オペラ等の鑑賞は未だ一つもなし。ということで、クラシック音楽の話題は何もなし。
なので、やっぱりワールドカップについて記事を書きます。
 
今大会、好ゲームが多いなという気がする。
「ワールドカップが始まった」の記事で、グループリーグの「スペイン対ポルトガル」を「今大会ナンバーワンと早くも断言したい衝動に駆られる」とコメントしたが、いやびっくりした。更にその上を行く試合が登場したのだ。
「フランス対アルゼンチン」である。
メッシの眼の前で、新たな英雄が誕生した。
フランス代表の10番、キリアン・エムバペ
ディフェンダーをあっという間に置いてけぼりにし、縦横無尽に走り抜けるその凄まじいスピードに、世界中が驚愕した。
この試合は、次の時代の幕開けを予告する一大転換の事件かもしれない。
将来、「王様エムバペの伝説はここから始まった」と語り継がれるかもしれない。
我々は、歴史の目撃者になったのだ。
 
一方で、決勝トーナメント一回戦で早くも姿を消したスーパースター、メッシとロナウドについては、「時代の終焉か?」などと言われているが、私はそうは思わない。
彼らは依然として素晴らしく、抜きん出ている。
ただ、チームがFCバルセロナでもR・マドリードでもなかった。それだけなのだ。クラブチームと代表は違う。仕方がないことなのである。
 
日本代表のポーランド戦で、残り約8分(ロスタイムを入れると約10分)を、ちんたらボール回しして時間稼ぎした戦術については、賛否両論を巻き起こした。
あの日、あの時、私はテレビの目の前で「ふざけるなー!」と憤慨し、その後、裏で行われている「セネガル対コロンビア」の試合にチャンネルを回し、急遽セネガルの応援に回った。こんな馬鹿なことをするチームは負けてしまえ、罰を喰らえ、と思ったのだ。
 
これが、試合の残り時間が2、3分というのなら、分かる。
しかし、10分もあった。
また、裏の試合の結果如何にかかわらず、そのままキープすれば勝ち上がれたというのなら、それも分かる。
しかし、裏で行われているセネガルが同点に追いついたら、水泡に帰すところだった。
 
あの時、セネガルが同点に追いついたら、いったいどうするつもりだったのか?
そんなことしなくても、日本は自力で勝ち上がれるチャンスがあったじゃないか!
 
あれから数日経った。
少し落ち着いて振り返ってみると、今となってはほんの少しだけ理解できる。
あくまでもほんの少しだけだがな・・。
 
ボール回しキープを敢行しても、セネガルが同点に追いついたら、作戦失敗。
じゃあ、自力で勝ち上がれるチャンスを物にするため攻め上がり、反撃食らってもしポーランドに追加点を取られたら、やっぱり作戦失敗。
つまり、どっちもギャンブルだったということ。
監督は、どちらのギャンブルを取るかという一つの選択をしただけのこと。
それが、今となってはほんの少しだけ理解できる。
 
ただ、それでも私は果敢に点を取りに行き、それで負けたのなら、それでいいじゃんかと思う。
決勝トーナメント一回戦のベルギー戦がそうだ。
日本は、勝ちに行き、点を取り、そして逆転されて、華々しく散った。
いいじゃんか、それで。
ベルギー戦の日本は実に美しかった。
 
もっとも、私は「頑張ったニッポン!」「感動をありがとう!」などと称賛するつもりなどない。
なーにが「感動をありがとう!」だ、ふざけるな。
何で勝てないのか。何でベスト8、ベスト4に行けないのか。
決勝トーナメント一回戦で敗れて「なぜなんだ!?」と嘆く国になりたい。
私はそう願う。
 
さて、大会はあっという間に佳境。残すところ準決勝、三位決定戦、決勝の4試合のみとなった。
私は、決勝戦をヨーロッパの地で見ることになる。
あ、ロシア生観戦じゃないよ。テレビね、テレビ(笑)。
 
今週末に出発。旅程等については、また後日、そのうちね。