クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

今年の夏旅行

今年の夏のバカンスは、エクサンプロヴァンス、ミュンヘン、そしてイスタンブールである。
といっても、現地滞在たったの4日なので、相変わらず慌ただしく、優雅な夏休みと言うには程遠い。
 
7月14日(土)  エクサンプロヴァンス音楽祭1 R・シュトラウスナクソス島のアリアドネ
7月15日(日)  エクサンプロヴァンス音楽祭2 プロコフィエフ「炎の天使」
7月16日(月)  バイエルン州立歌劇場(ミュンヘン・オペラフェスティバル)  プッチーニ「三部作」
7月17日(火)  イスタンブール市内観光
 
エクスは5年ぶり2回目。
フェスティバルの柱がバロック系だったり、ちょっとマニアックなプログラムだったりで、常に私の趣味と合致するわけではないこの音楽祭だが、今年は「観たい!聴きたい!」というプログラムが並んだ。
「炎の天使」は、やってくれるのであればどこであろうと無条件に飛んで行きたくなる作品だが、今回これを振るのは我らが大野和士である。
新国立劇場ではせっかく芸術監督に就任しても、やりたくてもできない演目なので、こういうところで憂さ晴らし、といったところだろうか。
 
あのさ、この公演の開演時間、何時だと思う??
 
驚くなかれ、午後10時!なのだ。
 
午後10時って、いったいどういうことよ!? 終演の頃は日にちが変わってるんだぜ!?
終わった後にゆっくり飯食いたい、飲みに行きたい、って人はどうすんのよ!?
「オレっち翌日仕事なんだよね」って人はどうすんのよ!?
エクサンプロバンス市外から観に来た人は、終った後、電車で家に帰れないじゃんかよ。
 
とにかく日本人の理解を超越する。
ちなみに、「炎の天使」は午後7時半開演で、これはヨーロッパにおいてごく普通です。
 
ところで、この「炎の天使」公演日は、ワールドカップ大会の決勝戦が行われる日なのだ。
勝戦の時間は、西ヨーロッパ時間で午後5時キックオフ。
つまり、ホテルで生中継を見られるってこった。延長に突入しなければ、試合を見届けて、それから会場に向かう。
本日の今時点(7月10日午後7時)でフランスは勝ち残っている。明日未明に行われるベルギーとの準決勝で勝ち上がれば、フランスの決勝戦をフランスの地で見届けることになる。優勝でもしたら、街はとんでもないことになるだろう。果たしてどうなるかな??
 
エクサンプロヴァンスを二泊したら、飛行機でミュンヘンに移動する。
プッチーニ「三部作」の指揮は、バイエルンの任期終了が近いK・ペトレンコだ。
ベルリン・フィルの活動が本格的に始まったら、オペラの指揮は必然的に減るだろう。なので、今回は貴重な公演だ。
 
本当は、今年のミュンヘン・オペラフェスティバルの最大の目玉は、同じくペトレンコが振り、カウフマンやパーペ、シュテンメなどが出演するパルジファル新演出で決まり。
そりゃもちろん私だって観れるものなら観たかったわさ。
だが、チケットは超が付くほど入手困難を極めた。普通じゃまず手に入らない。
 
別にいいよ、オレ、プッチーニで。十分満足なのである。
 
最後にイスタンブール。別にオペラもコンサートも無し。ただの観光。
 
今回の旅行、飛行機がトルコ航空なんだ。乗り継ぎで必然的にイスタンブールってわけ。
実は、いつも利用しているルフトハンザ、それから目的地への乗継ぎに利便性の高いエールフランス、いずれもチケット代が高くて、手が出なかった。予算オーバーだった。
トルコ航空はとにかく安かった。それに、往復ともに夜便(ナイトフライト)なのも大きかった。
初めて利用するが、問題なく順調に帰って来られれば、もしかするとこれから贔屓にしてもいいかもしれない。
 
出発は今週金曜日の夜。