日本人にはほとんど知られていない街だろう。つまり、観光都市ではない、ドイツ人が普通に暮らす普通の街ってことだ。
逆に言えば、そこに劇場があって、オペラを上演しているおかげで、私の場合、普通の人が行かないような街にも行くことができるとも言える。
それにしても、訪れたはいいが、何をどう観光したらいいのだろう。ネットで何でも検索できる時代だが、それでも情報量は少ない。
次に、ネットで紹介されていた「化石の森」なるモニュメントを訪ねた。場所がよく分からなかったので、インフォメーションで聞いた。(化石という英単語は知らなかったが、『フォレスト・ストーン』と言うだけで、用が足りた。実際の場所は「ティーツ」という文化センターの建物内のロビーにある。街の中心から徒歩5分。)
大昔の木々が化石となり、本当に石のように固まって残っているというもの。触れてみたが確かに木ではなく石みたいだ。(触れちゃいけなかったのかな?)
ケムニッツ、観光名所ではない普通の街ではあるが、それでも街の中心部には歴史を感じさせる旧市庁舎があって、青空市場があって、教会があって、そこはやっぱりドイツであり、ヨーロッパ。
しかも、おそらく市内の中で、ヨーロッパ的な景観として一番美しい場所に、劇場が建っている。壮観じゃありませんか!