クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2002/4/29 ボン

まず、この日の滞在場所をボンに決めた経緯から、説明させていただきたい。

当初はこの日の滞在場所を、デュッセルドルフかケルンにしようと思っていた。
両都市とも翌日に訪れるレヴァークーゼンに近い。そして、両都市とも格式高い歌劇場を有している。
このどちらかで、オペラが観られないか? きっと何かやっているだろう。
そう目論んだ。

ところが、いざ劇場スケジュールを調べてみると、これがまるで申し合わせたかのように何もやっていないことが判明した。

実は、月曜日というのは、劇場、あるいは博物館、美術館などが週休日で、閉館になることが結構多い。知る人ぞ知る事実。私は後になって知った。
ただし、「すべて必ず」というわけでもない。
今思えば、ドルトムント、エッセン、デュイスブルクミュンスターゲルゼンキルヒェンなど、ルール地方に点在するその他の中核都市の公演情報を広範にリサーチすれば、もしかしたら月曜日であっても、どこかでオペラをやっていたかもしれない。
残念ながら、この当時はまだそうした考えに及ばなかった。

いずれにしても、私はデュッセルとケルンの滞在を断念。そこで、観光目的でボンに行ってみようと思い付いた。
大のクラシックファンなのに、私はベートーヴェンの生誕地をまだ一度も訪れたことがなかった。

ん? 待てよ。
ボンには確かベートーヴェン・オーケストラがあるな。
もしかして、コンサート、やっていないかな? 調べてみよう。
えーっと・・・・
おっ、やってるじゃん!(笑) ラッキー。


こうして行き先がボンに決まった。

1999年まで旧西ドイツの首都だったが、街を歩いてみると、そうした都会らしさが感じられない。ドイツのどこにでも見られるような、ごく普通の落ち着いた街の佇まいである。

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街の中心部であるミュンスター広場にそびえ立つミュンスター教会。

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その広場に、ベートーヴェンの像。

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ここに来た以上は訪ねなければならないベートーヴェン・ハウス。生誕の場所に設けられた博物館だ。

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ただし、こうした博物館というのは、はっきり言って、たいてい面白くない。
これまでにあちこちで、たくさんの偉人や音楽家の博物館を訪れたが、どこも皆同じ。
要するに、その人がどんなに偉大であっても、「ここで産まれました」という場所とその関連の展示品には、大した関心が沸かないということ。
まあ「そこ、行ったぜ」という話のネタにはなるだろう。
それだけだな。