指揮 パーヴォ・ヤルヴィ
バルトーク 弦楽のためのディヴェルティメント
舞踏組曲
弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽
プログラムが最高。待ってましたって感じ。
私はこういうプログラムが好きなのだ。最近東響とか都響とか、音楽監督の意向だろうけど「前半-現代音楽、後半-定番の名曲」みたいなパターンがやたら目に付くようになったが、そうじゃなくてさ、こういうプログラムをやってほしいんだな、僕ちゃんは。
なんかとても恐縮してしまいます。
バルトークといえば、一番人気はオケコンで決まりなんだろうけど、私は個人的に「弦チェレ」が一番好き。だというのに、この曲がプログラムとして採り上げられることは、めったにない。オケ的に管楽器がお休みだからかもしれないが、それがどうしたというのだ! むしろ管の人たちはお休みが取れて喜ぶのではないのか!? 違う??
さて、この日の演奏であるが、最初のディヴェルティメントは少々雑然とした印象だったが、あとの二曲は逆に整然と統制が図られた見事な演奏だったと思う。
SNSなどで見た他の方々の感想の中には「もうちょっとローカルさ、土俗っぽさを押し出した弾ける演奏が欲しかった」みたいなのもあって、実は私もそんな思いを抱かなかったわけではないのだが、でもそれはやっぱり好みの問題なのだと思う。
逆に、指揮者ヤルヴィは、バルトークのスコアの中からむしろ整然さや透明感を引き出すことにポイントを置いたと考えられるわけで、それは一つの解釈として大いに尊重したいと思う。