クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2017/3/16 ザールブリュッケン

私の旅行の行程は、まず欧州各地の演目を見渡し、観たい物を決める。
次に、それをどう結ぶか、どうやって行くかを考える。
今回選んだ演目でハンブルクザールブリュッケン→リヨンと結んだ。線を引いたはいいが、実際の行き方は関門が待ち構えた。
 
同じドイツ国内なのだ。だからとにかく行くことは出来る。
だが、電車だと乗り換えが何回かあり、なんだかんだで6時間以上かかる。
まあ、朝早く出発すればいいのだし、夜の公演に間に合いさえすればいいのだが、それにしても6時間はかなり長いよなあ・・・。率直にそんな感じだった。
 
いちおう念のため飛行機を調べてみた。そもそもザールブリュッケンに空港があるかどうかさえ、知らなかったが。
そしたら、なんと、あった。
ハンブルク - ザールブリュッケン便。飛行機はなぜかルクセンブルク航空。国際便である。ハンブルクルクセンブルクを繋ぐ便で、どういう訳かザールブリュッケン経由だった。
 
何にせよ、飛行機があったのは嬉しい。移動時間を短縮できるから。
ザールブリュッケンは二度目なので、ならば今回は時間を節約した分、郊外に行ってみるとするか。フェルクリンゲンという町に、世界初の産業分野で世界遺産登録となった製鉄所がある。そこに行ってみよう。
 
午前10時15分、ザールブリュッケン空港に到着した。
 
人がいねえ・・・。
空港は閑散としていた。出発ロビーはがらーん。到着ロビーにはハンブルクから降り立った我々数十人のみ。こんな空港見たことねえ。我が目を疑った。
 
ここは超が付くローカル空港だった。調べてみたら、一日のフライト数はわずか6便。就航都市は、ベルリン、ハンブルクルクセンブルクのたった3都市のみ。次の出発便は午後2時50分。
人がいないわけだ、そりゃ。
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てっきり空港に地下鉄かあるいは郊外鉄道Sバーンが直結していると思っていたが、そんなものはあるわけなかった。
ザールブリュッケン中心部と空港間は、公共バスが一時間に二本ほどで結んでいた。バス停に向かったら、ちょうど行ってしまったばかりで、次のバスをおよそ30分待った。バス停に立っている人は、私を含め、たったの二人だった。後の人たちは自家用車でさっさと立ち去った。
バスは普通の路線バスなので、ノンストップではなく、あちこちを巡り、時間がかかった。
 
というわけで、ホテルの到着は想定より1時間も遅れた。電車に比べて大幅な時間短縮とはいかなかった。
予定が狂ったので、郊外フェルクリンゲン観光は諦めた。普通の市内観光にチェンジ。街をプラプラ散歩。前回とほぼ同様の過ごし方。
ま、仕方がない。天気が良かったので、それはそれで楽しかったけど。
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世界遺産のフェルクリンゲン製鉄所、果たして次に訪れる機会はあるのだろうか・・・。