指揮 パーヴォ・ヤルヴィ
デニス・マツーエフ(ピアノ)
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番
世界のピアニスト「バケモノ」部門第1位、マツーエフ。(※独断。もちろん「容姿」ではないよ。)
(第2位:A・ガヴリュリク、第3位:A・ガヴリーロフ。二人とも「A・ガヴ」ちゃんだね(笑))
2009年12月のゲルギエフ&マリインスキー劇場管とのショスタコーヴィチP協1番は、本当に悪魔が弾いているのかと思ったくらい、凄かった。この日も、その圧倒的な打鍵の強さと、鍵盤上を縦横無尽に走らせるテクニックを披露して聴衆を完全に沈黙させた。
豊かな音楽性も大事だが、誰にも負けない技術を持っているというのは最高の強みだ。何だかんだ言っても160キロを投げられるピッチャーは、それだけでも魅力なのである。
・・と書くと、このピアニストはテクニックオンリーなのかと思われるかもしれないが、この日のプロコは叙情的な部分でしっかり歌い込んでいて、作品に潜む内面性を掘り下げるアプローチが感じられた。
やはり年齢と共に成長し進化しているのだと思う。
メインのラフ3は、N響が好演。