ピエタリ・インキネン首席指揮者就任披露演奏会
指揮 ピエタリ・インキネン
ステージのサイド側、歌手よりも後方の席のチケットだったため、二人のソリストのパワフルな歌唱が「あっちの方へ飛んで行っちゃうなあ」という感じだった。これはかなりじれったい。
ところが、である。
日本フィルのサウンドは、なぜか軟弱で脆くてナイーブ。特に弦楽器群が薄っぺらい。音が渦巻くことなく、滞留している感じ。近年の日本フィルの好調さや、新首席指揮者の就任披露演奏会であったことを考えると、ちょっと信じられないくらい物足りない。
どうした日本フィル、どうしたインキネン?
と首を傾げながら聴いていたら、演奏後、盛大なブラヴォーコールが飛び出て、これまたびっくり。
マジか?それ、本当に素晴らしかったのか?
それともブラヴォーはソリストに対してだったのか?
まあいいや。こういうこともあるさ。たまたま自分の感性に合わなかったのだろう。
席も悪かったしな。
そうだ、席が悪かったんだ、うん。