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2016/9/27 日本フィル

2016年9月27日  日本フィルハーモニー交響楽団   サントリーホール
ピエタリ・インキネン首席指揮者就任披露演奏会
指揮  ピエタリ・インキネン
リーゼ・リンドストローム(ソプラノ)、サイモン・オニール(テノール
ワーグナー  楽劇ジークフリートより抜粋、楽劇神々の黄昏より抜粋
 
 
ステージのサイド側、歌手よりも後方の席のチケットだったため、二人のソリストのパワフルな歌唱が「あっちの方へ飛んで行っちゃうなあ」という感じだった。これはかなりじれったい。
 
この日のプログラムはワーグナーである。オーケストラによる重厚なサウンドを堪能することだって、十分に出来るはず。ここは気持ちを切り替え、そうするべきだと悟った。
 
ところが、である。
日本フィルのサウンドは、なぜか軟弱で脆くてナイーブ。特に弦楽器群が薄っぺらい。音が渦巻くことなく、滞留している感じ。近年の日本フィルの好調さや、新首席指揮者の就任披露演奏会であったことを考えると、ちょっと信じられないくらい物足りない。
 
どうした日本フィル、どうしたインキネン?
 
と首を傾げながら聴いていたら、演奏後、盛大なブラヴォーコールが飛び出て、これまたびっくり。
マジか?それ、本当に素晴らしかったのか?
それともブラヴォーはソリストに対してだったのか?
 
まあいいや。こういうこともあるさ。たまたま自分の感性に合わなかったのだろう。
席も悪かったしな。
そうだ、席が悪かったんだ、うん。