クラシック、オペラの粋を極める!

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2016/8/7 マノン・レスコー

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2016年8月7日  ザルツブルク音楽祭
プッチーニ  マノン・レスコー(コンサート形式上演)
指揮  マルコ・アルミリアート
アンナ・ネトレプコマノン・レスコー)、ユジフ・エイヴァゾフ(デ・グリュー)、アルマンド・ピーニャ(レスコー)、カルロス・ショーソン(ジェロント)、バンジャマン・ベルネーム(エドモンド)  他
 
 
プッチーニの音楽はなんて明るいのだろう。ワーグナーというアルプスの険しい山を降り、峠を越えて南下したら、そこは陽光降り注ぐイタリアだった。
こうしたギャップも、音楽の魅力の一つ。私はワーグナープッチーニも両方好き。シュトラウスも、ヴェルディも、プロコフィエフも好き。音楽が好きなのだ。
 
コンサート形式上演だが、譜面台を用意し楽譜を見ながら歌手は皆無。ステージ前方のスペースを利用し、みな演技をしながら歌う。音楽に集中できる一方、ドラマを感じることも出来て一石二鳥。よく「下手な演出が付くよりよほど良い」という意見を耳にするが、それは確かにそうかもしれない。
 
最初から最後まで観客の視線を独り占めにしていたのが、やはりというか当然というか、ネトレプコ様であった。
正真正銘のスター。彼女が出演するからプレミアム公演となり、完全ソールドアウトになる。もし出演しなければ、当日券出まくりのフツー公演。上演成功のカギは彼女が握っているが、落っこちずに無事歌うことが決まった時点で、もう結果は出たと言っていい。
 
演奏が終わって会場を後にするお客さんたちは、この日ネトレプコ以外に誰が出演したのか、あっという間に忘れ去ることになるだろう。そもそも最初からアウト・オブ・眼中の可能性も高い。可哀想なその他の出演者たち(笑)。
 
あたかも引き立て役に徹していたような指揮者アルミリアートだったが、実は音楽づくりが巧妙。職人指揮者としての本領発揮。しかも暗譜。素晴らしかった。グッジョブ。見るからに人の良さそうな、悪く言えば頼りなさそうな指揮者だが、オーケストラも歌手たちも、もちろんネトレプコ様も100%の信頼を置いていることが十分に見て取れた。
 
だから、皆さん、せめて指揮者の名前くらいは覚えておきましょうね。
 
かくいう私も、数年後、「あれ? あの時のマノン・レスコー、誰が振ったんだっけ?」みたいになってしまわないか、超心配・・。