クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/4/13 T・コニェチュニー リサイタル

2016年4月13日   トマシュ・コニェチュニー リサイタル(東京春祭歌曲シリーズ)  東京文化会館小ホール
トマシュ・コニェチュニー(バス・バリトン)、レフ・ナピェラワ(ピアノ)
ラフマニノフ  ロマンス集より、歌劇アレコよりカヴァティー
R・シュトラウス  歌曲集、歌劇ダナエの愛よりマヤの物語
ワーグナー  歌劇さまよえるオランダ人よりオランダ人のモノローグ
 
 
ヴォータンとアルベリヒの両役をこなす世界的ワーグナー歌手、コニェチュニー。昨年の東京春祭「ワルキューレ」からニ年連続の来日。調べてみたら、9年前の2007年3月、新日本フィルのコンサート形式上演「ローエングリン」(ハインリッヒ王役)でも来日していた。誰か覚えてます?
 
そのコニェチュニー、非常にスケールが大きいというのがこの日の感想。こうした持ち味は、やはりオペラアリアで絶大な効果を生む。この日のプログラムでは、得意のワーグナーが出色。
逆に言うと、少々繊細さに欠け、歌曲ではやや一本調子ぎみ。(身体を大きく揺らして音楽を表現しようとしてはいたのだが・・・。)
 
アンコールは「ワルキューレ」からヴォータンのモノローグを歌って、大喝采。この秋に再来日するウィーン国立歌劇場ワルキューレ」の予告編というか番組宣伝みたいで、おかしかった。
 
私はその前にザルツブルクで「ダナエの愛」を鑑賞する予定なので、それも併せて期待しようと思う。今年はコニェチュニーの当たり年だ。