クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2013/8/22 ウルビーノ

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 ウルビーノは、ペーザロでのんびりと過ごすのにそろそろ飽きたと思った頃に訪れるとよい恰好の郊外観光地だろう。バスに揺られながらゆっくりと丘を登って行くと、中世の面影を色濃く残した古い街が忽然と現れる。
 
 ラファエロの生誕地であり、彼の生家を始めとして見どころは多い。これらをくまなく回りたいという欲張り派は、ツーリスト・チケットがお薦め。国立マルケ美術館など8か所に入場できるセットチケットで、これでウルビーノ観光のほぼすべてがカバーできる。12ユーロ。当然ながらお得で、全部制覇しなくても主要ポイントだけで元が取れる。
 
 たった1日で8か所すべての観光ポイントを回るのは至難の業だ。駆け足なら可能だろうが、あたかも時間が止まっているかのような悠久の中世都市をせわしなく巡るのは味気ない。坂も多いので、結構疲れる。
 
 実は昨年もこのチケットを利用して一日観光したが、すべてを回れなかった。二年連続で訪れたわけであるから、今年は昨年に回れなかった場所を優先しても良かった。
 でも結局、昨年と同じ所を巡り、昨年に行けなかった所は今年もまた行かないままウルビーノ観光を終えてしまった。
 初訪問のOくんのためである。仕方がない。
 行けなかった所があるということは、また来る必要があるということだ。そう思えばいい。楽しみを残しておこう。
 
 ドゥカーレ宮殿内にある国立マルケ美術館。イタリア屈指の美術館の一つ。
 ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品が二つ所蔵されているが、このうち「セニガリアの聖母」は、昨年訪れたところ他の美術展に貸出中のため鑑賞することが出来なかった。この時「また来年来ればいいか」と思い、今回そのとおり再びやってきたわけであるが、念願が叶ってバッチリ見ることが出来た。
 
 また、ラファエロ作品「貴婦人の肖像」は、今年3月から6月の間に東京(国立西洋美術館)で開催されていた「ラファエロ展」に出品されていて、ちゃんと元の美術館に戻ったか心配だったが、これもしっかりと見ることが出来た。(美術品は一度貸し出されるとあちこち巡回することがあり、元の美術館に返却されるまで相当時間がかかることが多いのである。)