スポーツをテレビ観戦するにあたって、結果を知った上で見るほどつまらないものはない。試合の行く末、展開が分からないからこそ、見る側は手に汗握り、固唾を飲んで見守り、得点に一喜一憂するのだ。
今朝のサッカー、コンフェデレーションズカップ、日本対イタリア。強豪相手、監督の母国という因縁、グループリーグ突破に向けて崖っぷちの状況など、見どころはてんこ盛りだったが、試合がちょうど出勤時間帯とあってはライブ観戦はどうしようもなく無理。仕方なくビデオ録画し、帰宅後の楽しみにすることにした。
それなのに・・・職場に到着したら、同僚がその話で盛り上がっていた。オレが席に着くと、そのうちの一人がご親切にも「3対4だそうですよ。惜しかったですね~!」と報告しに来やがった。
ウウッ・・・むムム・・。
思わず拳を握ってしまった。いかんいかん。怒ってはならん。朝からこんなことで血圧を上げてはならん。そもそも、だ。最初からこんなに盛り上がる話題を回避すること自体が不可能だったのだ。だから落ち着け。落ち着くんだ・・。
新しい職場に異動して3か月。
異動内示をもらった時、「やばい。確実に忙しくなる。平日のコンサートは難しそう。」と、このブログに書いた。
「別に大丈夫じゃないか。大げさに心配しすぎだろ。」などと言われてしまうかもしれない。
たまたまである。残業が増え、帰宅時間は確実に遅くなった。夕方、終業の時間になって、そこから会議や打ち合わせということも決して少なくない。危うい状況に依然として変りはないのである。
ちなみに、昨日の大野和士指揮の都響「ブリテンの戦争レクイエム」は行けなかった。来週、同じく都響公演(フルシャ指揮)とバーゼル歌劇場(フィガロの結婚)も行けないことが既に決定しているし、デュトワ&ロイヤル・フィルも微妙、少なくとも遅刻は間違いなしという状況である。
これらのチケットは異動が決定する前に買ってしまったものなので仕方がないが、7月以降、平日の公演はほとんどスケジュールから外している。怖くて入れられない。スカラ座やパリ管、ウィーン・フィルは平日を回避して休日を選択したし、ドゥダメル指揮のアイーダ演奏会形式やチェコ・フィルなどは行くことを断念した。平日しかないベルリン・フィルは、もう仮病にしてでも仕事を休んで行く覚悟を決めている。
昨日の戦争レクはどうだったのかな?こういう意欲的なプログラムへの果敢な挑戦こそが大野さんらしくて素晴らしい。
「忙しい」「平日のコンサートが行けない」などと嘆いておきながらこんなことを言うのもちょっとアレだが、ゴールデンウィークの海外旅行を泣く泣くキャンセルした腹いせとして、来月、超短期弾丸旅行に行ってこようと密かに企んでいる。3連休に年次休暇を一日だけ加え、現地滞在たったの2日という強行軍。
行き先は・・・Aix-en-Provence
詳細はまたそのうちにー。(だいいち、本当に行けるのか、まだわからん)