その2回目となる第811回公演が、昨日6月15日に行われた。指揮は音楽監督の大野和士。ソリストに小山実稚恵を迎えてサン・サーンスピアノ協奏曲第5番「エジプト風」、メインはシェエラザードというアラビアンなプログラムだ。
水曜日である。平日である。
私はチケット申込時から何の疑問も沸かず、実際にチケットを手にしても、そして公演当日になっても、改めて確認するまでもなく信じて疑わなかった。その公演は夜に行われるはずだということを・・・。
まさか、まさか平日だというのに午後二時開演だとは・・・。
仕事を定時きっちりに切り上げ、まっすぐ東京芸術劇場に向かった。到着したのは午後6時45分。早すぎもせず、ギリギリでもなく、ジャストと言っていい時間だ。いつもなら。
・・・おかしい。
フロアとホールを繋ぐエスカレーターが動いていない。しかも、進入禁止のベルトポールが設置されている。
「ひょっとして日にちを間違えたか?」
改めてチケットを確認。そして天を仰いだ・・・。オーマイガッ。
勘弁してくれよ、都響さんよ・・・。
「なんで平日の昼間にやるんだ!? そんな時間帯に需要があるのかよ?聴衆は集まるのかよ?」
と文句の一つでも垂れようかと思ったら、なんとまあ、今回の公演、完売だったんだってさ。
ああそうかい。分かった。そういうことなら平日昼間にやるのは、まあいい。百歩譲ろう。
でも、だったら例えば金と土とか、ニ公演打ってくれないですかねえ。一公演だけだったら、それをどうしても聴きたいとなると、仕事を休まなければならないじゃんか。
頼みますわ、ほんとに・・。
さて。
行った公演すべてについて、感想記事を書いているように見えるかもしれないが、実を言うとそうでもない。8割以上はおそらく書いていると思うが、100%ではないんだ。後々の回想のために記録しておきたいと思うから、なるべく頑張って書こうと思っているが、やっぱり全部書くのは難しいんだ。
理由は主に三つ。
一つ目は、平日に仕事をし、疲れて帰宅した後に文章を書くのは、なんだかんだ言っても大変だということ。
二つ目は、演奏に特段何も感じるものがないと思う時がある。
三つ目は、感じるものはあったけども、それを文章でうまく表現するのが難しいと判断した時がある。
先週の都響は、三番目のパターンかもな。
プログラミングはとっても良かったと思った。でも、演奏について書こうとしたら、キーボードを叩く指が動かなかった。大野さんの指揮によるコンサートで、こういったことは今までほとんどなかったんだけどもな・・・。