クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2019/7/24 都響

2019年7月24日   東京都交響楽団   東京芸術劇場
指揮  アラン・ギルバート
ブルックナー   交響曲第4番ロマンティック
 
 
またやっちまったぜ・・・。
何がって?
間違って、平日の昼公演(午後2時開演)のチケットを買っちゃったのよ。
2度目だ。前回も都響の公演だった。しかも前回は、会場に到着するまで夜公演(午後7時開演)だと信じて疑わなかった。既に公演が終了して閑散とした会場で事実に気が付いた時ゃ、ほんと茫然絶句したぜ。
 
今回はさすがに当日なんてことはなかったが、気が付いた時はマジで頭抱えた。「またかよ」ってな。平日の公演は絶対夜だという認識は、もう改めるしかないね。
 
いずれにせよ、買っちゃったものは仕方がない。次の問題は、仕事を優先して公演を諦め、チケットを放出するか、それとも公演を優先して仕事を休むか。
重要な決断だが、ま、実を言うとそんな大げさなもんじゃなくて、躊躇なくあっさり仕事を休みにしちゃいました。
 
会場に行ってみると、お客さん結構入ってる。満席に近いんじゃないか。
そうか、平日でも興行は十分成り立つんだな。夜とか土日とかに行けない人、結構いるんだろうね。そうなると、平日昼公演はこれからも定着していくのかもしれない。
 
さて、首席客演指揮者のギルバートの音楽だが、良かったと思う。いい音を都響から引き出していたと思う。さすがNDRエルプ・フィルの首席指揮者(今年の9月から)、ドイツ物の作品に揺るぎない自信が感じられた。(昨年のNDRエルプ・フィル来日公演のブラームスも良かったっけな。)
 
ただ、あくまでも個人的な印象だが、一つユニークな点に気が付いた。
「この曲はモーツァルトだから・・」「この曲はブルックナーだから・・」という、いわゆる「らしさ」にこだわっていない感じなのだ。
固定観念に囚われず、スコアをニュートラルに読み込んで、指揮者自身で捉えた音を引き出そうとしているのである。
だから、とても現代的であり、機能的であり、新鮮な演奏である。
 
一方で、そうやって出てくる音は非常に外面的であり、聴いていてモーツァルトブルックナーのイメージが湧いてこない。
 
もっとも、それをいい演奏と感じたわけで、そうなると今度は、そもそも演奏にモーツァルト的、ブルックナー的といったイメージを求めるべきなのかという聴き手の課題に直面する。
 
ま、あまり難しく考える必要はないのだろう。単純に演奏を楽しめたかどうか、それが重要ってわけだ。