くそー。風邪ひいてしまった。
水曜日は仕事を休んで病院に行った。少し熱があったのでインフルエンザかと心配したが、医者は一笑に付してこう言った。
「風邪だよ、かぜ。雪降って、寒くなって、風邪ひいた。分っかりやすいねえ。あっはっは!」
・・・・。
てっめー。笑いおったな、このやぶ医者め。
とむかついたが、実際は「いやあ、そうなんすよ、あっはっは!」と合わせてしまった。とっとと自己嫌悪に陥りやがれ。
それに比べて、職場の人は優しいのう。翌日、ゴホゴホと咳き込みながら出勤したら、みんな「大丈夫ですか?無理しない方がいいですよ。」と声をかけてくれた。
だが終業時間になって、「こんな体調だけど、チケット代がもったいないので、これからコンサートに行ってきます」と言い残して帰ろうとしたら、とたんに呆れられ、「明日は休まないでくださいよ。」と冷たく言い放たれてしまった。はいはい。どうもすみません。
1月17日、聞いてきたのは東京フィルの東京オペラシティ定期公演。ダン・エッティンガー指揮で、ロッシーニの小荘厳ミサ曲。行ったはいいが、演奏中、咳をしたい衝動に駆られるし、鼻水が垂れてくるし、最悪だった。やっぱりコンサートは心身ともに良好じゃないと楽しめないね。
公演鑑賞記わりいけどパスさせていただこう。
それよりも、だ。
R・ムーティのアジア・ツアーキャンセル!
おーいおい、あのねえ・・・・。
改めて思うのだが、一人のアーティストを追いかけ、その人の演奏を聞くことを最大の目的として旅行計画を組むというのは非常にリスキーだということ。
私の場合、普段は決してそうではない。特定のアーティストの追っかけはほとんどやらない。演目や曲目、更には行き先を重視しながら行程を決めていくことが多いので、その中でのキャスト変更には比較的おおらかに受け止められる。
だが、今回の台北旅行は完全にシカゴ響を振るムーティが唯一無二の目的だっただけにショックは大きい。じゃなきゃ、台北なんて行かねーっつうの。ヘルニア手術とのことだが、こちとら人間ができていないので、素直に「お大事に」と言うことが出来ない。沸々と怒りが湧いてきて、それを抑えるのが大変。まったく風邪にムーティキャンセルでダブルショックだぜ。
一つ救いなのは、今回、クラシックオタクの同士ではない長年の親友クンと行くので、もともと彼と一緒にいろいろと観光しようと思っていたため、気持ちの整理さえつけば、普通の旅行として楽しめるということ。ただし気持ちの整理がつけば、ね。
整理つくのか!??
ああ気分が悪い。いやこれはきっと体調不良のせいだ。早く直そっと。