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バイエルン放響への期待

 先週、ソフィア国立歌劇場の公演に行き、その感想記事をアップしていないんだけど、特筆すべきこともなく、記事を書くタイミングも失してしまったので、すまんが、パスさせていただくことにした。
 それよりも、来週からのバイエルン放送交響楽団ベートーヴェン交響曲チクルスの公演が楽しみで仕方がないので、その期待について書こうと思う。
 
 待望の公演である。本当に指折り数えて待っていた。その期待度、楽しみ度は、ティーレマンドレスデン・シュターツカペレやウィーン国立歌劇場のそれに勝るとも劣らなかった。気合を入れ、鼻息荒く4日間4公演全プログラムに行く。
 
 過去において「ベートーヴェン交響曲全曲チクルス」と銘打った連続公演は、外来と国内併せれば決して少なくない数になると思うが、何を隠そう私は初めての体験である。外来だと、2001年にラトル&ウィーンフィルがこれを行い、更に遡るとバレンボイム&ベルリン・シュターツカペレ、サヴァリッシュフィラデルフィア管などの公演を思い出すことができる。だが、いずれも私は単品でいくつかに足を運んだだけで、シリーズ制覇しなかった。だから、今回は、少々オーバーだけど、世紀の一大イベントに参加するような興奮を覚えている。ワクワクドキドキ。
 
 もちろんこれだけ期待が高まるのは、ヤンソンスバイエルン放響のゴールデンコンビであるからに他ならない。
 今、これだけ指揮者とオーケストラの相性が良く蜜月の関係を築いていて、なおかつ演奏水準でも相乗効果を上げているコンビがほかにあるだろうか?私が思いつくのは、同じヤンソンスのもう一つのポストであるコンセルトヘボウに、あとはせいぜいバレンボイム&ベルリン・シュターツカペレくらい。(ラトル&ベルリン・フィルについては評価が分かれるだろうし、ティーレマンドレスデン・シュターツカペレはこれからでしょうねえ。)
 
 そのヤンソンスは今、脂が乗っていて、まさに円熟の境地。心技体が充実して絶好調。ひょっとしてキャリアの絶頂を迎えているのではあるまいか。
 更には、バイエルン放響。私はこのオーケストラの大ファン。以前にも書いたが、個人的に実力世界第3位と思っているほどのご贔屓。
 そんな最強コンビがまさに絶好のタイミングで、ベートーヴェン交響曲全曲という聳え立つ断崖絶壁に挑もうというのであれば、これはもう全力で駆けつけなければならないのである。
 
 これまで一度もベト・チクに行かなかったのは、本物中の本物を待ち続けていたというわけで、ついにその時がやってきたのだ!(そういうことにしておこう。うんうん。)
 
いやあ、これを一挙に制覇したら、音楽の世界観が変わるかなあ??(笑)
 
なんちてね。
いや、やっぱ過大な期待は禁物としよう。「バイロイトで指環全曲聞いたら、きっと世界が変わる!」と思っていたけど、あまり変わらなかったしな(笑)。
 
 ま、とにかく圧倒的名演、プリーズ!!