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2011/5/28 N響 A定期

2011年5月28日  NHK交響楽団 A定期演奏会   NHKホール
 
 
 午前8時に家を出て、午前10時から新宿でメトライブビューイング、午後1時半に秋葉原に移動し午後2時からスポーツバー・カフェでレッズ戦をTV観戦、渋谷に移動してタワレコでCD物色し、午後6時からN響、終演後に軽く一杯とまあ、とにかく長い一日だった。朝からず~っとお疲れ様でした。
 
 この日のN響はプログラムが絶品で、曲に惹かれてチケットを買ったけど、正直言って演奏についてはそれほど期待していなかった。ところがどうしてどうして、これがまた面白かったのであった。
 
 N響の見事なまでの献身ぶりである。
 やる気があまり感じられない冷めた演奏に興ざめすることがしばしばあるN響であるが、この日は違った。アシュケナージは指揮をしていて本当に気持ちが良かったのではないだろうか。アシュケナージの「こういう音楽にしたい、こういう音を出してほしい」という要求に、N響はほぼ100%応えていたと思う。アシュケナージはピアノ出身でどれほど指揮法を勉強したかは知らないが、御世辞にも効率的なタクトには見えない。だけどパッションは強く感じられる。そのパッションにN響が引っ張られた感じである。両者の関係は良好、やはり桂冠指揮者としてN響と深いつながりがあるだけのことはある。
 
 メインのブラームスはなかなか個性的だった。ドイツ風でもなく往年の巨匠風でもなく、言うなれば‘アシュケナージ風’。この演奏がもしCD化されたとして、買って何度も聴きたいとは思わないが、一回きりの生コンサートなら十分オッケーだ。
 
 ・・・なんか、褒めているんだか貶しているんだかよく分からないコメントになってしまったが、要するに「良かった」ということでオシマイ(笑)。