クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2015/3/13 ボストン2

 ボストン二日目。
 この日の予定は、午後1時半からボストン響のコンサート、午後7時半からNBAバスケのゲーム。その合間を縫って、前日に引き続いて観光を続行。
 午前中、ボストン美術館を訪れた。この都市を代表する観光スポットの一つ。浮世絵や仏像などのほか、敷地内の一角に日本庭園が設けられているなど、なぜか日本関連が充実していることでも有名だが、私はいつものとおり、西洋美術を中心に観賞した。
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 今回時間がなくて訪れることが出来なかったが、ボストンにはもう一つ重要な美術館がある。イザベラ・ステュアート・ガードナー美術館だ。ここはかつて世界的に貴重なフェルメール作品の一つを所蔵していたが、1990年に強盗被害に遭ってしまい、未だに解決されていない。見つかって元に戻ってきたらその時は絶対にまた来ようと思うが、事件は完全に迷宮入りの様相。果たして私が生きている間に、その日は来るのであろうか。
 
 午後のコンサート終了後、高層ビルディング「プルデンシャルセンター」の上階に登って360度のパノラマビュー。上原選手らが所属するレッドソックスの本拠地フェンウェイパークがすぐ近く。
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 世界の頭脳とも言われるハーバード大学マサチューセッツ工科大学のキャンパスも見渡せる。眼下を流れるチャールズ川は、なんと真っ白に凍結していた。
(ホテルの受付の人が「これでもずいぶんと暖かくなりましたよ」と話していた。1月下旬に東海岸を襲った大寒波は本当に凄かったみたい。)
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 さて、前日はアイスホッケー、この日はバスケ。試合は地元ボストン・セルティクス対オーランド・マジック
 セルティクスは数あるNBAチームの中でも屈指の名門で、伝説の名選手を何人も排出した栄光の歴史がある。
 ところが、ここ2、3年はかなり低迷。現在シーズンは佳境を迎えているが、プレーオフ進出は微妙。低迷ということではマジックもまったく同じ。要するに、中下位チーム同士の対戦ということで、これではイマイチ盛り上がらない。もしかしたら会場は閑古鳥が鳴いているのではないか、と思いきや・・・。
 
 ぎっしり超満員というほどではないが、多くのファンで会場が埋まり、熱気ムンムン状態。さすがは名門チーム。なんとなく関西を本拠にする某トラさんチームの雰囲気に似てなくもない。
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 試合は終始マジックがリードし、地元セルティクスが追いかける展開が続いた。しかしなかなか追いつくことが出来ない。第4ピリオドの開始時点でまだ10点差が開いていて、暗雲が立ち込める。しかし「逆転は難しいかもなあ」などと考えていたのはどうやらよそ者である私だけだったようだ。選手も、そしてお客さんも、誰一人諦めていなかった。
 
 終盤に来て、どんどんと点差が縮まっていく。こうなると会場のボルテージは上昇の一途。場内の電光掲示モニターでも「レッツゴー・セルティクス!」「ディフェンス!」「メイク・ノイズ!」とお客さんを煽りに煽る。私の右隣にいた小学生二人は、こちらがたじろぐくらいのデカイ声で声援を送り続けていた。左隣にいた20代前半と思しき女性二人は、おしとやかさを完全にかなぐり捨てて相手チームを激しく罵倒していた。私はただただあっけにとられ、唖然としていた。
 
 残り時間2分でついに逆転し、絶頂を迎える。興奮状態の小学生や20代の女性からハイタッチを求められ、なんだか気恥ずかしいオレ。でもよそ者を仲間に入れてくれて嬉しかった。
 
それにしても追い上げ、追い付き、最後に逆転する絶好の展開。たまらんわなあ。
中下位チーム同士の対戦でイマイチ盛り上がらないなんて、いったい誰が言ったんだ!?
どうもスミマセン。熱いものを見せていただきました。