クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

新型コロナウィルスの影響7

首都圏に緊急事態宣言が発出された。

昨年4月の時は、飲食店だけでなく、スーパーやコンビニ等を除いた商業施設、映画館、劇場、遊園地などにも休業が要請され、クラシックやオペラの公演を含むイベント開催も軒並み中止に追い込まれた。
今回、同じ緊急事態宣言でありながら、飲食店の営業時間の短縮要請がメインで、イベント関係についてはあくまでも制限の要請(5000人以下もしくは収容50%以下での実施)に留まっている。外出制限も「夜8時以降の自粛」と、いかにも緩い。
果たしてこんな程度で効果が出るのか甚だ疑問だが、やはり経済を完全にストップしてしまうことに伴う甚大な影響を無視できないのであろう。政治家さんたちは、財界に支えられているからね。

公演関連で言うと、政府が「既にチケット販売が開始されている催物については開催制限を適用しない」との見解を示したことから、緊急事態宣言の実施期間中(2月7日まで)のコンサートは、概ね予定どおり開催の方向のようだ。
新国立劇場では、終演が午後8時以降になってしまう公演の開演時間の変更を模索している模様。「国立」だけに、さすがに無視できないということか。)

私が既にチケット購入済のインバル&都響、ヴァイグレ&読響、バッティストーニ&東京フィル、BCJの「エリアス」等は、そういうことで中止にならず、まずはひとまずホッとした。

感染拡大とならないように極力外出を控える期間であり、その観点から、「中止にならなくてホッとした」などという私の言い草は「危機感がない」と言われれば、確かにそのとおり。
だが、主催側は法令を順守し、ガイドラインに従い、感染対策に万全を期した上で、公演を開催するというのである。自分も、密や人との接触を回避し、マスク着用や手洗い、消毒等出来ることをしっかりやるつもり。もちろんそれでパーフェクトだとは思っていないが、自分としては、自らの行動について考え、意思を持って、会場に向かうつもりだ。


実は緊急事態宣言の前に危惧したことがあって、何かというと、昨年末に政府が発表した「外国人の新規入国の禁止」措置。
「入国後に2週間の隔離期間を受け入れる」という条件以前に、そもそも入国を禁止してしまうということなら、インバルもバッティストーニも、それからイザベル・ファウストやフランチェスコ・メーリなどのソロ演奏家たちも全部アウトじゃんか、と愕然としてしまった。

ところがなんと、これらのアーティストたちは皆、しっかりと入国を済ましていることが判明。
そうだったのか。いやー、驚いた。滑り込みセーフだったということか。

さらに驚いたのが、2月の二期会タンホイザー」公演で、予定していた指揮者の来日不能により、ピンチヒッター、S・ヴァイグレというニュース。
ということは、隔離期間も含め、かれこれ3か月も日本に滞在ということなのね。1年の4分の1を日本でお過ごしなのね。

いくら「日本はいい国だ」とか言っても、さすがに3か月となると、大変だよなあ。言葉の問題も大きいだろうし。「日本食はおいしい」とか言ったって、ドイツ人なんだから、さすがに飽きて、ドイツの食事がしたいと思うよなあ。

よくまあ、お引き受けくださいました。

あのー、もうここまで来たらついでに・・4月の東京・春・音楽祭の「パルジファル」、もしヤノフスキがアウトだったら、いかがでございましょう(笑)。
何なら3月の新国立劇場ワルキューレ」も・・・あ、さすがにこれは飯守先生に怒られちゃいますな(笑)。