2009年12月6日 東京交響楽団 サントリーホール
ヤナーチェク ブロウチェク氏の旅行(セミステージ形式上演)
指揮 飯森範親
演出 マルティン・オタヴァ
ヤン・ヴァツィーク(ブロウチェク)、ヤロミール・ノヴォトニー(マザル他)、マリア・ハーン(マーリンカ他)、ロマン・ヴォツェル(堂守他) 他
よくぞまあ、こんなに珍しい演目を採り上げたものである。これが日本初演だそうだ。そのチャレンジ精神たるやよし。讃えましょう。
だが・・・。難しいのだ、この曲は。
私は、どちらかと言えばヤナーチェク好きである。イェヌーファ、カーチャ・カバノヴァ、マクロプロス事件、死者の家からなどはみんな好きである。
そんな私でさえ、‘ブロウチェク’はなかなか捉えられない。この公演のために結構CDを聞き込んで予習はしたんですけどねえ。
本当に指揮者の飯森さんは頑張ったと思う。一生懸命スコアを研究していたのがよく理解できました。オケも同様。結構練習したのでは?お疲れさま。
この日は、日頃、音楽雑誌などでご活躍中の評論家連中がたくさん来ていました。なるほどね、いかにもそういう人達が喜びそうな公演というわけです。さぞかし高評価、三つ星の一夜だったのではないでしょうか。彼らにとっては、上演されたこと自体「画期的だった」「意義があった」ということが重要なのでしょうから。
私は、と言いますと、この日は新日フィル(小澤)とのダブルヘッダーだったので、とにかく疲れました。それだけです(笑)。