クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

香港芸術祭

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今年で47回の開催実績を誇る香港芸術祭。オペラ、演劇、中国戯曲、クラシック音楽、ジャズなどといった総合フェスティバルで、期間は毎年2月中旬から1か月。充実のプログラムは、なかなか目を見張るものがある。
 
特に、ゲストで、このフェスティバルだけのために外来オペラカンパニーを招聘しているというのが、大注目に値する。
日本にも、オザワ・セイジ・フェスティバル(旧サイトウ・キネン)、PMF、東京・春・音楽祭など、実績のある音楽祭が存在するが、プログラムに外来オペラカンパニーを加えるなど夢のまた夢物語。予算的にまず無理。それを香港はやっている。ここは素直に脱帽だ。
 
更には、呼んでくる劇場、持ってくる演目も「やるねえ」というものばかり。
一昨年はブルノ国立歌劇場でヤナーチェク「マクロプロス事件」、昨年はウェルシュ・ナショナル・オペラでドビュッシーペレアスとメリザンド」を上演した。で、今年はライプツィヒ歌劇場で「タンホイザー」。
思わず唸ってしまう。
これが日本だったら、どうせ「カルメン」「椿姫」「トスカ」あたりになるだろう。
香港では、ライトな層に媚びる演目ではなく、劇場の意向に沿い、劇場が自信を持って提供する演目、劇場の実力をきっちり示すことが出来る演目を堂々と採用しているのだ。
きっとそうすることが、劇場だけでなく、フェスティバル自体のグレードアップにも繋がることを主催者は分かっている。これが何よりも素晴らしい。
 
とっとと見習いやがれ、日本の呼び屋ども!
 
ちなみに今年はNHK交響楽団が常任指揮者P・ヤルヴィとともに招かれ、2月28日に公演を行っていた。ちょうど旅行と同時期。私一人の単独旅行だったら、足を運んだかもしれない。
あ、いや、それとも「日本で安く鑑賞できるのに、わざわざ外来価格のチケット買って聴く必要ねーよな」という判断を下したかな?(笑)
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写真は会場内に掲示されていた公演告知ポスター。よく見てごらん。「日本殿堂級楽団」って書いてある。ぷっ・・ぷぷっ。