フランスからドイツに移動すると、うれしいことが結構ある。以下、“ドイツにかなり贔屓目”に、思いつくままに紹介したい。
1 英語
間違いなく、ドイツの方が通じる。ホテルや博物館などの観光名所では両方とも問題ないが、庶民のレストランではフランスの場合通じないこともしばしばあり、一般人クラスになると、フランスはほとんどアウトである。
ちなみに、私がもっとも「英語が一般的に通じる」と感じる国は、オランダである。一般人でも私の経験で「オランダ語しか話せない」という人に会ったことがない。あとはデンマークやスウェーデンもかなり浸透していた。
2 テレビのチャンネル数
フランス国内のチャンネル数は少ない。普通に無料で見られるチャンネルはせいぜい3から4チャンネルしかないのだ。以外であり、驚きである。
あとはホテルとテレビ配信会社との契約次第。安ホテルだと本当に上記の3チャンネルくらいしか見られない。
三つ星ホテルクラスだと、これらにスポーツや音楽、映画などの専門局、CNN、イタリアやスペインの国営放送などが加わってようやく7~8チャンネルくらい。
ドイツは逆の意味で驚きだ。
少なくとも20、多いと40チャンネルはある!!
これはドイツの場合、国営全国ネット、民営全国ネットに加え、ローカル放送が充実しているからで、これに他国の主要放送局も見られるから必然的に多くなる。
ドイツのホテルの部屋でくつろぐと、チャンネル持ってカチャカチャとリモコン動かしているだけで楽しい。もっとも、言葉は分からないし、見たい番組が見つかるかどうかは全くの別問題だが(笑)。
そうそう、話は飛ぶが、今回の旅行で、ホテルでテレビを見ていて、たった一つだけ日本に関するニュースを見つけた。何だったと思います??
ちょうど国連総会の時期で、日本では「鳩山首相の国際デビュー」とやっていたと思うが、欧州では全く採りあげられず。
唯一見つけたニュース、それは「クレヨンしんちゃん」の作者:臼井儀人氏の事故死であった。しんちゃんは欧州でも人気のあるアニメなのである。
3 朝食
フランスはとてもシンプルだ。オレンジジュース、クロワッサンなどのパン、コーヒーだけというところが多い。(高級ホテルでは違うと思うが)
たいていのホテルの食堂は地下と決まっている。ただし、頼めば部屋に届けてくれるサービスを行ってくれるところも少なくない。朝食の種類が少ないのだから、持ち運びも苦ではないということか。
ドイツ。
多彩なハム、サラミ類がずらっと並んで取り放題なのがうれしい。パンの種類も豊富。3つ星クラスで卵料理やトマトなどの野菜、フルーツ、ヨーグルトなどが付くことが多い。朝からおなかいっぱいになること間違いなし!
4 コーヒー
フランスのカフェでギャルソンに「コーヒー(カフェ)お願いします!」と注文してみよう。出てくるのはまず間違いなく、エスプレッソコーヒーだ。「たったこれだけ?」という小さいカップ。苦いので一気飲みできないが、やろうと思えばペロッと喉に流してそれで終わりだ。
大きめのカップでコーヒーを飲みたい場合、ちょっと苦労する。「グラン(大きい)」と注文すると、上記のエスプレッソの2倍物が出てくる場合があり、苦いことこの上ない。カフェ・オ・レを頼むのが一番無難な気がするが・・。もう、コーヒーの文化が違うとしか言いようがないだろう。
ドイツの場合、日本と同じというわけではないが、フランスよりはよっぽどまし。味と量の両方で満足できる店が多い。
5 料理
これはもう「圧倒的にフランスの勝ち」と思われがちだが、フランスの場合、おいしさは財布から出した金額に比例する。高級レストランの料理はそりゃうまいだろうが、大衆レストランでケチると口に合わなかったり不味かったりする。ドイツの場合、そこらへんは中庸だ。
分相応のレストランでの、普通の値段の料理で比べると、案外いい勝負って感じがするのだが・・。
6 ビール
かたやワインの国、かたやビールの国なのだから、比較は野暮というもの。ワイン好きの人なら、また違う意見が出るだろう。
ビール好きの私があえて言わせてもらえば、とにかくビール好きにとってドイツは天国だ。
種類が多い。町ごとの地ビール。ジョッキの大きさも選べる。フランスなんて、ビール頼むとコップで出てくることもあるんだぜ、ったくよ。
7 オペラハウス
フランスも主要都市には必ずあるが、数で言えば圧倒的にドイツの方が多い。中規模都市でもそれなりの劇場がある。私の旅行先がドイツが多い最大の理由は、「オペラのはしご」が出来ることだ。
以上、思いつくままに上げてみました。最初に書きましたが、ドイツ贔屓目ご容赦ください。
もちろん、ドイツに比べてフランスの良いところもあると思いますよ。ファッションとかね。あとはあまりパッと思いつきませんが、ね。(笑)。