スイスを訪れたのは初めてじゃないぜ。だから当然知ってたさ。分かっていたさ。
分かっていたが、それでも訪れる度に痛感する。
「スイスは物価が高ぇ～！」
どれくらい高いか教えてあげよう。
マクドナルドで普通のハンバーガーがいくらすると思う？
およそ４００円なのだ。
おいおい、日本だと１００円だぞ！？
こんな調子だから、レストランでメニュー表を見たら、びっくりするで。
まともにお肉料理でも食べようと思ったら、一皿４千円くらいするのである。
たった一皿でだよ！別にフランス料理を食べようとしているわけじゃないんだよ！普通のレストランでだよ！
ルツェルン初日、普通にランチを取ったら、もちろんビールとか飲んじゃったオレも悪いけど、６千円もかかって絶句してしまった。普通のランチだぜ・・。
おい、誰だ、世界の都市の中で東京は物価が高いランクベストテンに入るとかリサーチしているやつは？
なんで東京（いやまあ、埼玉だけど、ほぼ東京だろ）から来ている人間が、パリに行ってもロンドンにいっても、北欧に行っても、そしてここスイスでもいちいち「高ぇ！」と感じなければならんのだ？？
貧乏人の私は考えた。
節約のためにちょっと頭を働かそう。
せっかく旅に出ているのだから、完全ケチケチはやめるとして、夜はちゃんと食べるとして、せめて昼食は安く済ませよう。
安く済ませる方法がある。
どうするか。
スーパーを利用するのだ。
庶民の味方、COOP。どこの街にもある。ルツェルンには駅構内の地下にあった。
なにげなく入って、冷えた缶ビール５００ml１本1.1スイスフラン（約１００円！）を見つけて、私は固く決心した。「昼はコープで買い物して、ホテルの部屋で食おう。」
コープは何でも売っている。日本のようにお惣菜のグラム計り売りもあった。
パン、お惣菜、缶ビール１本、これで千円で済んだ。感動した。
味？
聞くな。
それから、日本のスーパーでも一部導入しているところがあるセルフ会計カウンターがあって、これも感動した。
なのに、なぜかほとんどの人が、わざわざ長蛇の列作って係がいるカウンターに並びたがるんだ。不思議だねえ。バカだねえ。（ヨーロッパでは近年、鉄道切符を自動販売機で売ることが普通になっているが、それでも相変わらず並んで駅員がいるカウンターで買おうとするヤツが多い。なんでだ？）
さて。もう旅も終盤。公演は残すところあと一つのみ。
詳しい旅行記はまた帰ってからということで。
ではまたー。
