クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/7/15 カルテンベルク中世騎士祭り

毎年7月中旬から3週に渡り、毎週末に開催される世界最大規模の中世騎士祭。
場所はミュンヘン郊外にあるカルテンベルク城ミュンヘン中央駅からローカル鉄道RB(レギオナル・バーン)で約30分(もしくは各駅停車のSバーンで約45分)、ゲルテンドルフ下車。そこから会場までシャトルバスが出ていて約12分。
金、土、日のそれぞれで開場・開演時間は異なり、私が出掛けた土曜日は午後4時開場で、ハイライトである野外ショーのスタートが午後8時から。

実は、この祭りを訪れるのは2度目。
前回は2000年7月。しかしこの時、せっかくの訪問だったのに、夜にオペラが控えていたことから、城内でお祭りの雰囲気を堪能しつつ、野外ショー(午後6時開演)は最後まで観られず、たったの30分くらいで退場。後ろ髪を引かれつつ、会場を後にしたのだった。

今思うと、これは本当に失敗だった。
欲張って、お祭りとオペラという二つのイベントをかけ合わせてしまったのが誤り。ショーは最後まで観たかったし、観るべきだった。二兎を追って肝心な獲物を逃したようなもの。
しかも、この時は家族旅行で、オペラにほとんど興味がない家族にとっては、祭りの方が絶対的に楽しかったはず。無理やり自分の趣味に付き合わせ、引き揚げてしまったのは、申し訳なかった。

以来、カルテンベルク再訪は、リベンジを果たす意味で至上命題だった。23年も経って、ようやく実現。待望の機会がついにやって来た。


会場では、役者やエキストラたちが、まるで中世にタイムスリップしたかのような衣装を身に纏い、敷地内をパレードするなどして雰囲気を作り、場を盛り上げる。いやー、面白い!そして、懐かしい。

 

祭りのハイライトは、敷地内の野外スタジアムで繰り広げられる盛大なスペクタクルショー。馬上の騎士が剣を携えて一騎打ちするシーンの再現など、ド迫力の演出が用意されている。

ショーは、いちおうストーリー仕立てになっていて、何のことはない「王様がいて、お姫様がいて、ヒーローがいて、悪役がいて、戦いがあって、最後は勝利」みたいな分かりやすい定番オーソドックスの中世物語。
場内マイクにてドイツ語のナレーションあり。城内全般の看板表示も含め、英語対応はほぼ無し。海外からの観光客もいるにはいたが、完全にドイツ人によるドイツ人のためのお祭り。ちなみに、日本人と思われる観光客はまったく見掛けなかった。(どこかにいたかもしれないが・・)


イベントとしてはとにかく最高なのだが、困ったのは飲食。
城内にちゃんとした食事を提供するレストランはほとんど無く、あったとしても常に満席で、あとはほぼ屋台。しかも、不味そうな物ばかり。そこに人が大量に群がって長蛇の列・・・。
ショーが終わってからミュンヘン中心部に帰ってくるのは午後11時くらいになり、そこからまともな食事を取ることはほぼ不可能なので、仕方なく屋台の列に並び、ソーセージをパクつく。
うぇ、不味っ! 並んでる客の多さに焼き時間が追いつかず、十分に火が通ってないのだ。

お弁当を持参した方がよかったな、こりゃ・・。

ま、でも楽しかったよ。積年のリベンジも出来たしね。