実を言うと、当初の夏休み計画は、今週、10日間どーんとドイツ国内を回るというものだった。いつものような「ひたすら音楽を目指してあちこち転々」ではなく、観光にもたっぷり時間を注いでいて、その中にはミュンヘン郊外カルテンベルクの中世騎士祭りや、4年に一度しか開催されないランツフートの結婚式祭り、レーゲンスブルクとその郊外などが含まれていた。これはこれで、楽しみな旅行計画だった。
しかし、世紀の注目公演「ザルツのアイーダ」が当選してしまったため、滞在日数をやむを得ず大幅短縮。(中止にしないというのが、これぞ自分流(笑))
結局音楽鑑賞がメインのいつもの旅行になってしまった。
ということで、観てくるのは以下のとおり。
7月23日 ザルツブルク音楽祭(パート1)
・ムジカ・エテルナ(T・クルレンツィス指揮)
ついにクルレンツィスを聴くチャンスが訪れた。プログラムはモーツァルト「レクイエム」。その録音があまりにも「異端」「キワモノ」扱いされ、それでいながら同時に大絶賛されている。果たして吉と出るか凶と出るか。ていうか、「吉」以外ありえないと私は踏んでいるわけであるが。
もう一つ、グラジニーテ・ティーラ。
日本ではまだ無名に近い女性指揮者だが、ラトル、ネルソンスを輩出したバーミンガム市響の音楽監督。聞こえてくる評判は良く、ひょっとすると近い将来大化けするかもしれない金の卵。プログラムはブルックナーのミサ曲、シューベルト「スターバト・マーテル」など。
ではそういうことで、レポ乞うご期待。