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ドイツ鉄道について

4月4日の朝、ドレスデンからベルリンに戻った。2時間と少々の電車移動である。今回の旅行では、連日のように鉄道を利用して移動を繰り返している。

ここでちょっと、ドイツ鉄道(DB=ドイチェ・バーン)について、紹介しようと思う。
DBは、昔は国有鉄道だったが、日本のJRと同様に民営化された会社である。

日本では、近郊圏内ではSuicaなどのIC乗車券の利用がほとんどである一方、新幹線となると、駅構内での自動販売機もしくはみどりの窓口で「切符」という紙を購入する人がまだまだ多いのではないだろうか。実際にはJR東日本えきねっとなどネットで購入できるし、モバイル化も少しずつ進められている。が、しかし、広く一般的に普及しているとは言い難いと思う。

ドイツでは、近郊圏内の普通列車も、都市間を走る特急列車ICE(インターシティエクスプレス)も、区別なくネットで購入できる。日本と違い、民営化にあたりローカルに分割していないので、ドイツ全土の路線がカバーされている。もちろんネット購入には外国語の関門が立ちはだかるが、英語にも対応しているので、ある程度の語学力があれば、意外と簡単。最近はAI技術の進歩のおかげでウェブ翻訳も精度が格段に上がっているので、苦手の人はこれを頼りにしない手はない。

また、早割のサービスが有るので、旅行計画が早々に定まっている場合は、かなりお得に切符を買える。何度も利用する機会があるドイツ人は、別途「Bahn Card」という物を予め買っている。これを持っていると更に割引を受けることが出来る。(※ Bahn Cardは外国人でも簡単に買える)

こうしてネット購入したら、即座にメールでQRコード付きPDFファイルの電子チケットが送られてくる。

私は、以前はこのPDFファイルを予め出発前の日本でプリントアウトし、紙チケットにして持参していた。
今回の旅行で、私は初めてDBのアプリをスマホにインストールした。これによって、切符の購入から乗車時の提示まで、すべてスマホアプリで対応できるようになった。

ヨーロッパでは日本のような改札が無く、乗車すると、しばらくしたら車掌が乗客の切符をチェックするために回ってくる。以前はここで紙チケットを提示していたが、アプリにしたことでスマホ画面を見せるだけとなり、随分と楽ちんになった。

また、このアプリは、乗車列車が定時運行しているのか遅延しているのかが即座に分かるだけでなく、乗換えのナビゲートもしてくれるし、乗客の混み具合も教えてくれる。混んでそうであれば、サクッと追加で座席指定の購入も出来るし、本当に便利だ。

更に、今回久しぶりにドイツ鉄道を利用して、進化したサービスをもう一つ発見した。
「Komfort Check-in」というものだ。
上記のとおり、鉄道に乗車すると、紙チケットであろうがモバイルであろうが、回ってくる車掌にそれを提示しなければならない。
コンフォート・チェックインは、乗車し着席したら、自分の車両番号と座席番号を所定のウェブに登録。すると、その情報が車掌の手持ちの端末に繋がり、検札チェックが済んだものとしてスルーしてくれる、というもの。

これまでは、電車に乗っても、回ってくる検札チェックを済ますまでは何かと落ち着かなかった。
コンフォート・チェックインを澄ませば、車掌に声掛けされることがないので、何も気にせずにイヤホンで音楽聴いたり、居眠りしたりすることも可能だ。便利になったと思う。
(※ すべての路線の便に適用されているわけではないので、要注意、要確認。)

いずれにしても、ドイツで鉄道旅行をするのなら、DBアプリは必携、お勧めですよ。