クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/3/18 新宿文化センター(東京フィル)

2023年3月18日   新宿文化センター(東京フィルハーモニー交響楽団
指揮  アンドレア・バッティストーニ
合唱  新宿文化センター合唱団
宮里直樹(テノール
ベルリオーズ  レクイエム


当初、同じ日の別会場で行われる東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のコンサートに行くつもりで、チケット購入済だった。
新宿文化センターのこの公演については、情報を何かで目にしていたのだが(「ぶらあぼ」だったかな)、てっきりヴェルディのレクイエムだと勘違いし、スルーしていた。
ヴェル・レクではなく、ベル・レクであることに改めて気が付いた時、私は速攻でシティ・フィルのチケットをヤフオクに放出して、本公演のチケットを買い直した。

ベル・レクをやるというのなら、そりゃもう絶対に行かないと。

とにかく、この曲の編成は凄まじい。
合唱団もさることながら、ティンパニー8対(奏者10人)、更にステージの四方に金管ファンファーレ部隊がズラリと並ぶ。それはそれは圧巻の光景。

で、こうした楽器群が咆哮する第2曲「怒りの日(ディエス・イレ)」。
大音響でホールがビリビリと割れるかのような熱狂カタルシス。この興奮を味わうために、コンサートに行くようなもんなのである。


改めて感心するのは、本公演を主催しているのが東京フィルではなく新宿文化センターであり、メインは新宿文化センター合唱団の発表会だということ。

新宿文化センター合唱団って、アマチュアだぜ?
そのアマチュア合唱団が、プロオケ使ってマーラー8番「千人」やるわ、「カルミナ」やるわ、「ペルシャザールの饗宴」やるわって・・・。何それ? すっげーとしか言いようがない。
天下の新宿区が主催してくれるバックアップ力は絶大ということか。

この日の演奏も、まあ正直クオリティの部分で仕方がないところも見受けられたが、いいだろういいだろう。アマチュアは、とにかくやったもん勝ち。自分たちが達成感で満足できればそれでいいのだ。


バッティの指揮は、作品に応じてダイナミックだが、何か特別な注入をしているとは思えない。非常にオーソドックスにタクトを振り、しっかりドライブして、作品を最後まで通すことに専念している。おそらく全体練習にそれほど時間は取れなかったのだろうから、無難なアプローチであろう。