クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

マスク問題

新型コロナウイルスに関する感染症法の分類として、政府は季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げる検討に入った、との報道が流れている。これに伴って、マスクの取扱い、「一部の例外を除き、屋外だけでなく屋内でも着用しなくてもよい」とする見解を発表することも合わせて検討しているという。

この問題について、ネットなどでは賛否も含め、様々な意見が飛び交っているようだ。

ニュース報道などから入ってくる海外の映像を見れば、日本の景色がいかに異様であるかが分かる。
誰もマスクをしていない海外。翻って、誰もマスクを外している人がいない日本・・・。

国際的な会議や会合等で、各国の出席者のうち、プレスを含め日本人だけがマスクをしているという場違い感、違和感。つい先日、FIFAワールドカップカタール大会で、世界から集ったファン・サポーターたちがノーマスクで大声で応援し、歌い、騒ぎ、楽しんでいる様子を見て、「なんだ、この日本との差は!?」と驚いた人も多かったに違いない。


私は、個人の意見として、もういい加減世界スタンダードに落ち着くべきだと思っている。
一方で、たぶん急には変わらないだろうな、どうせ無理だろうな、とも思っている。

政府はもう既に「屋外においては、マスクは原則不要」と発表しているのだ。
だというのに、見よ、外の周辺を。道行く人、みんなマスクをしている。感染リスクが小さいと言われる屋外でさえこんな状況なのに、ましていわんやという感じだ。

そもそも世界スタンダードと比較しても仕方がない、という意見がある。
元々、コロナ前から、日本ではマスク着用率が高かった。風邪、インフルエンザや花粉の予防対策として、そして何よりも「人に移してはならない」というマナーとして。
裏を返せば、それだけ日本人は他人への配慮を重んじる優しい人種と言える。(他人の目を必要以上に気にし、同調圧力に弱いという情けない一面も、もちろんある)

問題は、たぶん個人の考え方の持ち様ではなく、交通機関、公共施設、飲食店などが、相も変わらず繰り返し要請している感染予防対策の呼びかけを潔く下ろすことが出来るか、だろう。いくら政府が一般個人に対して「マスク不要」と呼びかけても、現実的に施設や場所を管轄する側が着用を求めているのだから、今はどうしようもないのだ。

理由は単純。誰も責任を取りたくないし、批判されるのが怖いから。だから必死に「うちはちゃんとやってます」アピールを続けるのだ。アホらしいのう。


結論。
マスクをするかしないかは、個人一人一人が判断すればいい。一人一人の判断に他人が白い目を向けてはいけないし、政府がいちいち介入する必要もない。交通機関、公共施設、飲食店なども、個人の判断を尊重する。そして、各個人は万が一感染したとしても、人のせいにしない。

私個人としては、マスク問題よりもコンサート会場での過剰とも言える感染対策、そっちの方マジいい加減にしてほしい。

鑑賞中の常時マスク着用
誰も喋らず黙って聴くクラシックコンサートにおいて、いったいどれほどの感染リスクがあるというのか。科学的見地示してみろって。

終演後の分散退場
くだらねえ。私はこの悪しき対策が施されて以降、カーテンコールの途中でそそくさと退散するようになった。(以前は「参賀」と呼ばれる指揮者単独のカーテンコールまで居残り、その感動的なシーンを目に焼き付けていた。)

クロークの閉鎖
だーかーらー、感染リスクにおける科学的見地示せって。

ブラヴォー禁止
聴衆の熱狂は沸き起こらず、コンサートは実に味気なくなった。このままでは、世界で日本だけ美しき慣習が消えていくことになる。
おいコラ、ホール責任者とコンサート主催者、それでいいのか?