クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

新型コロナウィルスの影響10

まん延防止措置も解除され、日本への入国制限も緩和されたというのに、相変わらず外国人演奏家が出演する公演の中止やキャンセルが相次いでいる。
(コロナだけでなく、ウクライナ問題も影響していると思われるが)

東京・春・音楽祭ではD・ラーンキ、F・ルルーの公演が中止になったし、新国立劇場の「ばらの騎士」公演も、結局参加した外国人歌手はA・ダッシュのみ。
「もしかしたら、そろそろ大丈夫かも」と期待したパレルモ・マッシモ劇場引っ越し公演は再再延期の来年となり(しかも椿姫とボエームになっちまった・・もう絶対行かねぇ)、「これが実現したら完全復活」と期待したメトロポリタン・オペラ管弦楽団もあっけなく中止となった。

メトは来てほしかったなぁ・・・。
やっぱ、100人規模による来日公演は、まだまだ厳しいのか。
ちょうど同時期にケルン・ギュルツェニヒ管の来日も予定されているが、まあダメだろうね。

この秋には、ロンドン響、バイエルン放響、ボストン響の来日が計画されているが、期待せずに待つこととしよう。


合唱付きの公演では人数制限が果たされ、オペラにおいては出演者の立ち位置に間隔を取り、制約が多い。
また、会場では相変わらず、席のエリアごとの分散退場を採っているところが多いし、クロークも閉鎖、飲食カウンターもほとんどアウト。ブラヴォーの掛け声も当然禁止である。
分散退場なんて、いったいどれほどの感染予防の効果があるのか。途中休憩時にお客さんは一斉に席を立ってロビーやトイレに向かうが、これはお咎めなしで、終演後だけ咎めるって、それって何??

なんだか主催者側の「ちゃんと徹底してます」ポーズにしか見えん。これを「アホくさ」と言ったら、きっと怒られちゃうかもしれない。でも、怒られてもいいから言わせてもらう。
「アホくさ!」

海外(欧米)の映像を見ると、もはやマスクしている人なんか誰もいないし、サッカーなどの競技会場ではサポーターが正々堂々と大声で声援を送っている。
おそらく、クラシックやオペラの会場でも、きっと多くのブラヴォーが飛び交っているのだろう。

翻って、マスク着用率依然としてほぼ100%の日本。
スポーツ観戦でも声を出さず、手拍子だけの応援ルールに黙々と従う日本。

こんなことを言ったらまたまた怒られちゃうかもしれないが、怒られてもいいから言わせてもらう。
「いいのかよ、これで!?」

せめて検証してほしい。海外における緩和措置の影響と効果について。頼むから。

なんだか日本ではこのままずっと一生マスク生活を強いられるような気がする。どうやらコロナは死滅しない状況下、「皆さん、もうマスクしなくていいですよ」って、いったい誰が宣言するわけ? たぶんしないよ。誰も責任取りたくないからな。
そして、「いいのかよ、これで!?」という声を上げる人に対する世間の視線は、恐ろしいほど冷たい。
1億総ムラ社会が形成されている日本・・・。