飛行機を乗る機会が多い自分にとって、今回のジャーマンウィングス機の事故(というより事件)はショックなニュースだったが、不幸にも犠牲となった乗客の中にオペラ歌手二人が含まれていたというのは更なる衝撃だった。
メゾ・ソプラノのマリア・ラドナー(ラドネル)氏とバリトンのオレグ・ブリヤク氏。二人はバルセロナ・リセウ劇場で上演されていたワーグナーの「ジークフリート」に出演し、一連のシリーズ公演を終えて帰宅の途であった。
ラドナーが日本に来日した経歴があるかどうかは不明(たぶんない)だが、私は2011年8月、ザルツブルク音楽祭で彼女が出演したオペラを鑑賞している。ただし、脇役ちょい役だったので残念ながら記憶には残っておらず、申し訳がない。
ブリヤクは2006年10月のハンガリー国立歌劇場来日公演「トスカ」でスカルピア役を歌い、日本のステージに足跡を残している。ただし、こちらも大変申し訳ないが、彼の歌唱について私の記憶に残っていない。
いずれにしても、世界的オペラ歌手の人材二人が失われたことを嘆き悲しみ、深く哀悼の意を捧げたいと思う。
ジャーマンウィングスは過去に何度か乗ったことがある。格安航空会社だが、ルフトハンザ航空傘下なので信頼性は非常に高かった。故障等のトラブルではなく操縦士の意図的な操作とのことであるが、原因については徹底的に調査解明してもらいたいところである。