クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

昨日帰ってきました

 4月24日に出発してドイツとフランスを巡った旅行報告です。

 今回の旅行、計画段階で、オペラ公演の内容から4月26日(日)にリヨン、27日(月)にミュンヘンに行くことはすんなりと決まった。あとは25日(土)を絡めて、どこに入ってどこから帰るかが問題であったが、実はこれが結構大きな問題で、悩んだ。

 悩みの根本原因は自分がどこに行って何を観たいか、ではなく、私が利用する航空会社の全く融通の利かないムカついた制約にあったのだが、これらについての経緯詳細は長くなるので省く。

 そういうわけで本当のことを言うと、行きたい都市の候補は他にもあったのだが、最終的に初日の25日はカールスルーエに決め、日本からの往復飛行機はパリ経由でシュトゥットガルトに決定した。

 だが結果論で、飛行機の往復利用をシュトゥットガルトにしてカールスルーエ入りしたのは正解だったと思う。
 カールスルーエシュトゥットガルトから電車で一時間と近く、またドイツ南東部に位置しフランスに近いことから、ストラスブール経由でリヨンに行くことが容易に可能だった。さらには最後の滞在地ミュンヘンからも遠くない。


 パリ、ロンドン、フランクフルト等、欧州の基幹空港に比べてシュトゥットガルトのような地方空港を利用する圧倒的なメリットは、小さいことにより到着から入国まで、荷物の受け取りも含めて非常にスムーズだということ。午前8時45分に着陸(いわゆる飛行機の車輪が接地した時)したと思ったら、9時8分の空港駅発Sバーンの電車にもう乗れている。この早さはちょっと尋常じゃないよ。これがもしパリなら、ランディングしてから飛行機を降りてターミナルに入るだけで30分はかかるから。

 空港駅からまずシュトゥットガルト中央駅へ。

 カールスルーエ行きの電車に乗り換えるためホームで待っていると、そこに朝っぱらからまるで酔っぱらったかのように大声で歌い飛び跳ねている一群ありけり。事情を知らない旅行者は「いったい何事か?」とギョッとするであろう。
 そいつらはサッカー(おっと、フットボールと言い改めよう)を観るためにアウェイからやって来たサポーター軍団なのだ。

 「そうかあ、今日は土曜日、ブンデスリーガの日だ!シュトゥットガルトでのホームゲーム。対戦相手はどこなんだろう?」

 この素朴な疑問はすぐに解消された。なんと、その酔っぱらったかのようなちょっと危ないサポ連中がめざとく私を見つけるやいなや、近寄ってきたのだ。

「これはヤバイ。からまれる。」

 そそくさと立ち去ろうとする私に向かってサポがドイツ語で話しかけてきた。何を言っているか全く分からんが、たった一語だけ聞き取って、私はこの連中がどこから来たのか、今日の対戦相手がどこなのか、彼らが私に絡んで何を言おうとしたのかを全て理解した。

「○△◇●×・・イナモゥトゥ・・▲□○○・・・」

お分かりであろうか?
今日の試合はシュトゥットガルト対フランクフルトだ。「イナモゥトゥ」とはもちろんフランクフルト在籍の稲本潤一日本代表プレーヤー。連中は日本人の私をめざとく見つけ、さしずめ「稲本を見に来たのか?」「稲本の活躍を期待しようぜ」「稲本に頑張ってもらって勝利を収めようぜ」みたいなことを話しかけてきたに違いない。

 私はただのレッズファンで稲本など全く応援していないが、このサポ連中の歓迎は素直にうれしかった。だが、いかんせんドイツ語が話せないので、残念ながらヘラヘラと愛想笑いを返しただけでした(笑)。

 「このままシュトゥットガルトに留まってブンデスリーガ観戦に変更するのも悪くないなあ」なんて思いつつ、後ろ髪を引かれる思いでカールスルーエに向かいました。

(※ 日本に帰って結果を確認したところ、稲本はスタメン出場したが、ケガで後半から退いたらしい。頑張れ稲本。)


 続きはまた。