マカオ二日目。曇り。気温22度。
昨日の観光の続きで、元宗主国ポルトガルがアジアへのキリスト教布教の拠点として遺した旧跡などを辿る。教会などが含まれるこうした場所や一帯はまとめて世界遺産に登録されており、それらを巡るルートが観光コースだ。狭いエリアに固まっており、徒歩でオーケー。(ただし、所々で丘や坂があるので、注意が必要。)
街歩きにおいても、Kくんがネットから様々な情報をすかさず仕入れてくる。私はただついていくだけ。頼りになるし、何よりも楽~(笑)。
そんなKくんが、ガイドブック「地球の歩き方」には詳しく紹介されていない穴場スポット、リラウ広場を目指している。この付近はポルトガル人が最も早く根を下ろした場所ということで、広場自体も世界遺産に登録されているとのことなのだ。
「世界遺産ですからねー。そりゃ見なければ。」と息巻くKくん。グーグルマップが示す道案内に導かれて到着したのは、せいぜい付近の住民がベンチで腰かけて休憩するような、何の変哲もないただの小さな公園。実際、地元民のばあちゃんたちが絶賛炉端会議中。
「これ? なのか?」
およそ世界遺産とは思えない光景。Kくん絶句。信じられないのか、信じたくないのか、他に広場がないか付近をウロウロする姿が涙を誘う。
ま、要するに、広場というより歴史的経緯そのものが世界遺産価値ということなのだが、期待していたKくんは収まらない。
「インチキ!」「世界3大がっかりスポットよりもがっかり!」とブー垂れまくり(笑)
さ、気を取り直して、次を目指そう。丘の上に立つペーニャ教会。
ここは教会そのものより、そこからの眺望が素晴らしい。頂上までの登りがきつくて大変だが、その苦労は報われる。こういう絶景を得られるから、私は高い所が好きなのだ。決してバカだからではありません。
ここまで欧風名跡を辿ってきたのに、ここで一気に中国の香りが漂う。香を焚き、礼をして、一心不乱に祈る人々。It is ASIA。
このタイパ地区こそ、ギャンブルのあぶく銭で出来上がった一大娯楽リゾート、ゴージャスな金満マカオの象徴なのだ。
とにかく、スケールが圧倒的に凄い。
金の力はこれほどにも強大なのか。絶句。とにかく絶句。
そういうホテルをしっかり探して予約したKくんに「さすがですねー!」と褒め讃え。
やっぱ相棒には気を遣って、旅行中は気分良くなってもらわんとな(笑)。